『希望の牧場』──福島のある牧場の物語

あらすじ 牛飼いを自称する男性。 彼は、肉牛を飼っていた。 しかし、ある日、地震が襲い、近くにあった原子力発電所を津波が襲った。男性の牧場は、放射能に汚染されてしまったのである。 飼っていた牛は、もう肉牛としては売れない。 市は、殺処分するようにと言ったが、男性は応じなかった。 なぜなら、自分は牛飼いだから...

『おどるカツオブシ』──かつおぶしが踊り、歌う!

最後にかつおぶしが踊るのを見たのはいつですか お好み焼きにかけたかつおぶしが踊る、ただそれだけの内容である。 確かにかつおぶしがひらひらするのは面白い現象だが、本当にそれだけの内容なのである。本当に。 お父さんがお好み焼きにかけたかつおぶしが踊る! 踊って踊って、踊りまくる! この日が晴れ舞台と、かつおぶした...

ゴールド・フィッシュ

新宿へいってしまった真ちゃん、いつのまにか大人びてきたテツ、そして、高校受験をひかえ、ゆれるさゆき。三人の〈リズム〉のゆくえはー。好評『リズム』の続編。...

宇宙のみなしご

真夜中の屋根のぼりは、陽子・リン姉弟のとっておきの秘密の遊びだった。やがて、思いがけない仲間がくわわって…...

アーモンド入りチョコレートのワルツ

十三歳・十四歳・十五歳ー。季節はふいに終わり、もう二度とはじまらない。シューマン「子供の情景」、バッハ「ゴルドベルグ変奏曲」、サティ「童話音楽の献立表」。三つのピアノ曲の調べから、きらめくような「あのころ」に語りかける三つの物語がうまれた…。...

にんきもののひけつ

はなのバレンタイン・デー。おなじクラスのこまつくんは、チョコレートを二十七こもらった。ぼくはたったいっこだけ。ぼくはこまつくんの、にんきもののひけつをさぐることにした。...

にんきもののねがい

ぼくのなまえはこまつなおはる。みんなはぼくを、「こまつくん」とよぶ。ほかのともだちにはあだながあるのに、なんでぼくだけこまつくん?ぼくがかわれば、みんなもかわるはず。イメージ・チェンジさくせんのはじまり。...

永い夜

だれか、わたしを見ていてくれる?愛されなくなるのが、不安…。とりのこされるのが、こわい。人生って最初から決められているもの?死ぬときがきたら、自分でわかるのかな…。欧米で数々の賞に輝いた話題の絵本。’97ボローニャ児童図書展フィクション青少年部門賞受賞、’96ドイツで最も美しい本賞受賞。...

にんきもののはつこい

わたしのしょうらいのゆめは、ましょうのおんなになること。あいだとか、こいだとか、そんなもん、いちもんのとくにもならないとおもっていたけれど…。...
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