『ぜつぼうの濁点』──濁点、どん底からの復活

あらすじ 昔あるところに、言葉の世界があった。 その真ん中に、ひらがなの国があった。 ひらがなたちはくっつき合って、意味を持つ単語になり、仲良く暮らしていた。 あるとき、道端に、濁点だけが落ちていた。 濁点だけでは何の意味も持たない。 意味の持たないものがいるなんて、ひらがなの国ではついぞなかったことだった...

おーいぽぽんた

本書には、私たちの国の詩一六六篇がのっています。短歌も俳句も自由詩も、千数百年前の詩も、新しい詩もあります。どれも、皆さんにおぼえて、口ずさんでほしい詩です。小学生向き。...

せんねんまんねん

あらゆる生命は、つながっている。あらゆるできごとは、つながっている。これまでも、そして、これからも…。童謡「ぞうさん」で知られる詩人は、いつも、宇宙のなかでうたってきた。ちいさなもの、ものいわぬもの、目に見えないものも、見のがさずに。まど・みちおの言葉が、柚木沙弥郎の絵によって、雫のように深く胸におちてくる。...

雉女房

因幡の国の農夫・源太と、美しく気だてのいい女房・おキジのお話。おキジは、蛇に襲われたところを源太に助けられた、雉の化身だった…。...

雨ニモマケズ

賢治がのこした一冊の手帖。そのなかにあった言葉が、多くの人々の心をゆさぶりつづけている。闘病生活のさなかに書きとめられたその言葉は作品として書かれたものではなく、賢治の「祈り」そのものだった…。...

ぜつぼうの濁点

昔むかしあるところに言葉の世界がありましてその真ん中におだやかなひらがなの国がありました。ひらがなの国でおきたふしぎなお話です。...