『ボタンちゃん』──思い出の品は、あなたを見守ってくれている

あらすじ アンナちゃんのブラウスについたボタンちゃんは、あるとき、ふとした弾みでブラウスから離れ、ころころころと玩具箱の裏に転がっていってしまいます。 そこには、アンナちゃんが赤ちゃんのころ、使っていたガラガラや、涎掛け、クマのぬいぐるみなどがいました。 玩具箱の裏に落ちてしまって、その存在を忘れられているようで...

刺繍する少女

母がいるホスピスで僕は子供の頃高原で遊んだ少女に再会、彼女は虫を一匹一匹つぶすように刺繍をしていたー。喘息患者の私は第三火曜日に見知らぬ男に抱かれ、発作が起きるー。宿主を見つけたら目玉を捨ててしまう寄生虫のように生きようとする女ー。死、狂気、奇異が棲みついた美しくも恐ろしい十の「残酷物語」。...

ボタンちゃん

小川洋子初の絵本。子どものころ、はじめて考えた物語。ボタンちゃんとボタンホールちゃんはふたりでひとつ。いつもなかよしです。ところがある日、ボタンちゃんをとめていた糸が切れてしまって…。4〜5歳から。...