そらのおっぱい

そらのあかちゃんがそらからふってきた!むらじゅうのおっぱいをのんでも、まだのみたりない。...

ハナノマチ

花はかたちをもった意思である。花たちのおしゃべりがフォルワの笑い声がわたしたちのひびわれたこころにしずかにゆっくりとしみこんでくる。...

土神ときつね

一本の樺の木など、自分にどれほどの価値があるものかと、土神は繰り返し自分で自分に教えた。それでもどうしても悲しくて仕方なかったのだ。ことに、ちょっとでもあの狐のことを思い出したら、まるで体が灼けるくらい辛かったのだ…。...

ゆうれいのまち

真夜中にともだちがまどをノックした「あそびにいこうもりのむこうにゆうれいのまちがあらわれるんだ」恒川光太郎と大畑いくのが奇妙な世界へと誘い込む。...

しげるのかあちゃん

2トントラックをのりまわし、あらゆるこうぐをつかいこなす。せかいいちかっこよくてたよりになるしげるのかあちゃん。...

ちえちゃんのおはじき

戦争が、すべてを奪った。神楽坂の町も、人も、小さなちえちゃんも。戦争にひきさかれた二人の女の子の友情。...

ふどうぼう

みんなのあこがれ、おたきさんとけっこんできることになったきちこう。おもしろくないなかまたちは、ゆうれいさわぎをおこして、なんとかじゃましてやろうとかんがえますが…。...

ゆうれいのまちに行ったら──『ゆうれいのまち』

真夜中、ともだちがやってきて、窓をノックする。 ゆうれいのまちに行こうって。   ともだちに連れられて、足を踏み入れたゆうれいのまち 真夜中、友達に「ゆうれいのまち」に行こうと誘われて、「ぼく」は家を抜け出し、「ゆうれいのまち」へ。 最初は誰もいない町でしたが、そっとしずかに建物のかげを覗いたら...