『よあけ』──しらじらと明けていく湖畔の美しさ 2018年4月4日 美しい夜明けを描いた絵本 想像力を刺激する絵本である。 この静かな物語は、夜まだ明けやらぬところから始まる。 草木寝静まる湖の夜。 想像してほしい。 静かである。なにも動くものがない。時折風に吹かれ、草木が揺れ、湖の水面がさざ波たつ。 少ない文章が、夜の静けさを的確に表現している。 やまが くろぐろと...
あるげつようびのあさ 2017年10月10日 「あるげつようびのあさ、おうさまと、じょおうさまと、おうじさまが、ぼくをたずねてきた。でもぼくはるすだった…」小さな男の子の語り口でお話がはじまると、トランプの札からぬけ出てきたような、ユーモラスな王さまや女王さまや王子さま、それにおつきの人たちの行列が、ページからページへと楽しくねりあるきます。ニューヨークに住む男の...
たからもの 2017年10月7日 「都へゆき、宮殿の橋のしたで、たからものをさがしなさい」。ふしぎな夢のおつげにしたがって、まずしい男は、はるばる旅にでた。ようやくたどりついた都で男は、宮殿をまもる衛兵隊の隊長から、おもいがけない話をきくー。1980年コルデコット賞「銀賞」受賞作。5歳から。...
おとうさんのちず 2017年9月22日 戦争で故郷を追われたぼくたちが命からがらたどりついたのは、夏は暑く、冬は寒い東の国。食料はとぼしく、土をかためた床の上で眠る毎日に、あるとき、おとうさんは…。1枚の世界地図がぼくにくれた魔法の時間。絵本作家シュルヴィッツが子ども時代を語る感動の自伝絵本。2009年コルデコット賞銀賞受賞作。...