偽りの王子

孤児院に暮らす少年セージは、ある日、コナーという貴族に買われ、屋敷に連れていかれた。男のねらいは、孤児を行方不明になっている王子にしたてあげ、カーシア国の王の座を奪うことだった。集められた4人の中から選ばれるのは、ただひとり。選ばれなければ、口封じのために殺される。逃げようとしても殺される。生きのびたければ、偽りの王子...

消えた王

カーシア国王一家の葬儀がいとなまれるなか、新国王に就任したばかりのジャロンは、とつぜん暗殺者に襲われた。切りつけてきたのはローデン。かつての友で、いまは敵となった男だった。ローデンは海賊の仲間になり、ジャロンを殺す機会をうかがっていたのだ。さらに、隣国のアベニア国王は、海賊と手を組んでカーシア国に戦争をしかけるつもりで...