あらすじ
退屈していた双子は、何かしなさいという言葉に押されるようにして納屋にやってきた。
そこにあったのはプロペラの部品。
双子は本を調べ、早速飛行機作りを始めた……。
いろんなところから部品を拝借していく双子、果たして飛行機は完成するのか?
恐ろしきは退屈の沼
退屈しきっている双子の兄弟。
あんまり退屈しすぎて溶けているようだ。
退屈退屈、ああ退屈。
退屈しすぎていたら、「何かしなさいよ」と言われてしまった。
その何かがないから退屈しているのではないかと思うのだが、双子の兄弟は渋々何かを探しに納屋へいく。
そこで見つけたのは、プロペラの部品。
なんか作るかーとプロペラを手に取ってみる。さて、なにを作るか……と本を調べ始めるふたり。
プロペラときたら、飛行機でしょう。
そうやって退屈を紛らわせていく二人をあたたかい気持ちで見守っていたら、本格的な飛行機づくりが始まってびっくりする。
おもちゃの飛行機を作るのかと思ったら、人が二人も乗れる飛行機を作ってしまうのである。
エンジンも車から抜き取り、すべてのものから部品を調達していってできあがった飛行機。
なんと、飛行に成功する。
え!!?
ちょっとすごくない!? 天才じゃない!?
わーい、と作った飛行機で空を飛ぶ二人。
だけど部品を調達した方法がまずかった。なにせ、ものを選ばず、自動車や自転車、テレビや電話などから部品をとってきてしまっていたからさあ大変。
双子、怒られる。
いや、怒られるのはわかるけど、飛行成功してるほうがすごくないか……。
せっかく作った飛行機だけど、怒られて全部の部品を元あった場所に戻していく双子。かくして、飛行機ははじめのプロペラだけになりましたとさ。
でも、両親は双子のいないところで大した息子だと自慢に思っている様子。そりゃ、退屈だからと飛行機を作ったら大した息子だよ……。
時を同じくして、双子はまた陥っていた。
退屈の波に。
恐ろしき退屈
退屈だったので飛行機を作りました、という内容の本。
本文は少なく、絵は細かく描かれている。
幼児、低学年向け。