あらすじ
チョコレート大好き、ヘンリー・グリーン。
しかし、あんまりチョコレートを食べ過ぎたので……なんと、体中にぶつぶつの出る、チョコレート病になってしまった!?
症例サンプルとしてつつき回されるのが怖くてイヤになったヘンリーは、施設から飛び出し、逃げることにしたが……。
チョコレートばかり食べていると……
チョコレートが大好きなヘンリー・グリーン。
どれぐらい好きかって、もう常軌を逸しているとしかいえないほどのチョコレート好き。
朝に夕に、おやつにとチョコレートの入ったものを食べている。チョコチップクッキー、チョコレートシロップ……いくらチョコレートが好きでも、こんなに毎日毎日チョコレートを食べるだろうか、というぐらいのチョコレートづくしである。
どれだけチョコレートを食べても太らないし、にきびもできないときているから、うらやましいことこの上ない。
しかし、その日は唐突に訪れた。
いつものようにチョコレートづくしで朝を迎えたヘンリー。何だか変な気分になった。そして気づいたときにはあれよあれよという間に、体中にブツブツができてしまっていたのである。このあたりの表現が妙に詳細で、なんというかまあ、とっても気持ち悪い。ブツブツが音を立ててはじけるところなど、想像したくない場面だ。おまけににおいがずっとチョコレートときている。最悪だ。
チョコレート病にかかってしまったヘンリー。
お医者さんはさじを投げ、未知の病にかかったということでヘンリーの体はつつき回されることになってしまう。それに辟易したヘンリーは逃げだす。
そうして、ヘンリーは施設を飛び出し、旅にでるのだ。
そこで出会う、トラック運転手のマック。出くわす強盗。
後半の展開は息をもつかせない。
結局最後は、ヘンリーと同じような病気になってしまった人と出会い、その病気の治し方をを教えてもらってのハッピーエンドである。
無事迎える大団円は、読者をほっとした気分にさせてくれるだろう。
お話を楽しむ系の児童書である。
次々と展開されるテンポのいいこの話は、読んでいて楽しい気分にさせる。エンターテイメント性に優れた作品だろう。
チョコレート好きも、そうでない人も楽しめる、エンターテイメント小説。
対象は低学年から中学年
対象は低学年から中学年だろう。
気軽に楽しめる、軽めの読み物である。