絵本の森

『おかえりたまご』──留守番の間、一緒に遊んだのは……たまご!?

あらすじ

「学童クラブ」から家に帰ってきたなずな。
お母さんはまだ帰ってきていない。

台所のテーブルの上には、お母さんとの交換ノートと、ゆでたまごがひとつ……。
あれ、このゆでたまご、顔と手足、それからおかえりなさい、と書いてある……。

思わず手にとって、なずなが「ただいま」というと……?

 

「おかえりたまご」という不思議ないきもの?

「学童クラブ」から家に帰ってきたなずな。
しかし、お母さんは帰ってきていなかった。
台所のテーブルの上には、お母さんとの交換ノートがおかれていて、なるべく早く帰るからねというお母さんの書き置きがあった。
そして、ゆでたまごがひとつ……。

ゆでたまごには、顔と手足、それでおなかに「おかえり」と書かれていた。
なずなは、ゆでたまごを手にとって、もう一度「ただいま」と言ってみた。すると……

 

なんと、ゆでたまごだとばかり思っていたたまごは、「おかえりたまご」だったのだ!

 

たまごから手足が生えた、「おかえりたまご」。
彼はテンション高く、なずなに向かって、遊ぼう!と声をかけてくる。
こうしてなずなとおかえりたまごは一緒に遊ぶことにしたのであった。

 

紙飛行機作りや、お絵かきをして楽しむ二人。
実際に紙飛行機の作り方や、絵描き歌などが載っていて、二人と一緒に楽しむこともできる。

二人で遊んでいるうちに、外はみぞれが降ってきて……

なずながお母さんが帰ってくると連絡を受けたときには、「おかえりたまご」は交換ノートの中に飛び込んでいなくなってしまった。もちろん、ゆでたまごもなくなっている。

 

なずなと「おかえりたまご」の不思議な邂逅を描いた絵本。
でも、たまごである必要があったのだろうかと考えると……???

留守番を楽しく過ごせたなずなちゃんにとっては、「おかえりたまご」でもよかったのかな。

 

紙飛行機の作り方や、絵描き歌が載っているよ

紙飛行機の作り方や、絵描き歌が実際に載っている。
一緒に楽しんでみるのもいいかもしれない。
幼児、低学年向け。