絵本の森

『おおなべこなべ』──心いやされるスローライフを大鍋小鍋を通して描く

あらすじ

一人ぐらしのおばあちゃんの家に、息子一家が帰ってきました。
短い間の帰省です。

人数が増え、にぎやかになったとき、活躍するのが大鍋です。
おばあちゃんは、大鍋を使って、庭の野菜をふんだんに使い、料理を振る舞います。

 

そんな帰省の一こまを描いた、田舎暮らしの魅力を伝える一冊。

 

大鍋が活躍するとき

一人暮らしのおばあさんの家に、息子の家族がやってくる。
一気ににぎやかになる、おばあちゃんの家。
おばあちゃんの家は、緑豊かな田舎にあるようだ。イラストの緑が青々としていて目にまぶしい。

人数の増えた家では、大鍋が活躍だ。
大鍋を使って、おばあちゃんやお父さんはいろんな料理を作った。
寝冷えした小さな子のために活躍するのは小鍋。一人分の雑炊を作るのだ。

これはある家族の帰省を、鍋をメインに据えて描いた作品だ。
家庭環境によっては、おばあちゃゃんの家を懐かしく思い出す子もいるかもしれないし、珍しく感じる子もいるかもしれない。

 

青い空、豊かな自然、明るい太陽……
すがすがしさすら感じる絵がとても魅力的。
実家が都会にある人も、田舎の暮らしに思いを馳せることだろう。
ファンタジックな展開はないが、淡々とだが暖かく描かれる帰省の様子に、田舎に行ってみたくなる人もいることだろう。

 

家族が田舎に帰る話

内容は家族が田舎に帰るというもの。
短い間の田舎暮らしが魅力的に描かれる。
なんというか……スローライフものだろうか……。
幼児、低学年向けだが、意外と文章の量が多い。