あらすじ
怪獣の子は、おとなしく絵本を読んだり、部屋をきちんと片づけたりして、怪獣らしくないので、両親は心配していました。
そして、ついに彼は、保育園に入れられることになったのです。
そこでは、小さな怪獣たちがたくさんいたのでした……。
怪獣が保育園に入ったら
小さな子どもの怪獣が主人公のお話である。
彼が絵本を読んでいると、お母さんは、こう注意する。
「えほんなんか
よむの やめなさい!
そとにでて
ビルでもこわしなさいって
いつも いってるでしょ」
ツッコミ無用な感じのおもしろい幕開けである。
ほかにも怪獣は、部屋をきちんと片づけていれば散らかしなさいと注意され、靴をそろえて脱げばやめなさいと言われてしまう。
そんな我が子を見て、両親は嘆く。
「こんなかいじゅう みたことない」
怪獣界的には、彼は心配になってくる存在であるらしい。
仕方ないので、両親は、彼を預けることにした。どこに?
そう、保育園に!
怪獣の保育園……いったいどんなところなんだ……。
と期待しつつ見てみると、あれ?
これ……
人間の保育園のように見えるけど……
怪獣の作法とか身につけさせたいのに、人間の保育園に預けちゃっていいのか、両親よ。
その保育園には、小さな(人間の)怪獣がいっぱい。みんな思い思いに過ごしているさまは、確かに怪獣。でも生き生きして楽しそうである。
怪獣は、この様を見て、「こんな怪獣みたことない」とびっくり。
でも、すぐにみんなと仲良くなり、みんなことが好きになっていく。みんなも、怪獣のことが好きになっていく。
そして、保育園の小さな怪獣たちは、暴れるだけじゃなく、ちょっぴり優しいところもあるのでした。
そして、怪獣は保育園を卒園し、一年生に。
でもこの怪獣、ちょっぴり優しいところがあるんですって。
……なんていい感じで終わってるけど、保育園に入れられた当初の目的は果たされてないけど、そこはいいの??
怪獣のデザインがとにかくかわいい。
こんな怪獣、見たことない。
子どもはみんな小さな怪獣
子どもはみんな小さな怪獣だね!だけど心の優しいところもあるよ!ということがテーマにあるのだろうが、怪獣らしさを身につけるために入れられた保育園で、人間となじんでいくのはまずくはないのかい?とツッコミを入れたくなってしまう。
それをのぞけば、怪獣はかわいいし、見ていてとても和む。
内容的に、幼児向けだろう。