絵本の森

『おならしりとり』──おならでしりとりを続けていく絵本

概要

おならのしりとりが展開される。

 

おならづくし

ワハハハハ。
なんだこれ(ほめ言葉)。
こういう、ピンポイントで攻めてくる絵本は、なにも考えずにワハハとできるから好きだ。

タイトルの通り、しりとりなのである。
はじめは、「ライオンのおなら」で始まる。そして次は、「らくだのおなら」……そう、そうやってみーんな、ら○○のおならで続いていくしりとりなのだ。

うん、それだけ。

ほんっとうに、それだけの絵本なのである。

 

途中でドラマティックに展開があるわけでもない(何せおならしりとりだ)、メルヘンチックな展開が用意されているわけでもない(何せおならしりとりだ)。
いろんなおならが登場する。もはやこれは、世が世なら絵巻おならづくし。

ここにおならに対する可能性が秘められているとか、日本語の妙味に圧巻されるとか、声に出したい日本語とか、そんな解釈とかまったく不要なのである。それでも考察したいという人はしてもいいと思うけど、結局はおならだから、考察しているうちに「自分はなにをやっているのだ」となるに違いない。……なるでしょう? なると思うけどな。だっておならだから。

 

ねらっている年齢層がはっきりしていて、これはいい絵本だ。
下ネタは鉄板だしね。

 

ただただおならのしりとりをしていく

本当におならのしりとりをしていくだけなので、それだけといったらそれだけなのだが、おなら大好き年齢層には大ウケだろう。
ただおならなだけに一発ネタなところは否めない。
幼児向け。
読み聞かせも盛り上がるだろうが、緩急をつけないとだれそうな危険性もある。