あらすじ
お母さんに編んでもらったチョッキをきたねずみくん。
自慢げです。
そこへアヒルがやってきて、ちょっと着させてとチョッキを試し着。
少しきついようですが着れたようです。
アヒルのところへまた違う動物がやってきて……。
ねずみくんのチョッキがマイクロビキニになる
お母さんが編んでくれた、赤いチョッキを自慢げに見せるねずみくん。
とてもよく似合っている。
アヒルがやってきて、
いい チョッキだね
ちょっと きせてよ
……という。
ねずみくんは承諾する。
ねずみくんのチョッキを着たアヒル、少しきついけど似合うかな、と無理矢理ねずみくんのチョッキを着ている。
そこやってきたのは、猿。
猿もチョッキを貸してくれという。
いやいや、どう考えても入らんでしょう、という読み手のツッコミは届かない。
チョッキは又貸しされて、猿が着ることに。
無理矢理着たチョッキ、だいぶ大変そうなことになっている。
猿が着ただけでもきつきつで無理があったのに、次から次へと動物たちがやってきて、ねずみくんのチョッキを試し着していくのである。
無責任に又貸しするのやめなよ……と言いたくなる展開だ。
哀れ、ねずみくんのチョッキは……
なんと、巡り巡って、ゾウが試し着していたのである……。
きっつきつのねずみくんのチョッキ。もうチョッキの面影はない。なんだか開放的なビーチで女性が着ているマイクロビキニのようだ。
ゾウよ、どうして試そうと思ったのだ……。
のびにのびまくったチョッキ。
ねずみくんは大ショック。
まあね、又貸ししていったひとたちがよくないよね、これ。
そんなねずみくんのチョッキだったが、最後のページを見ると、のびた赤いチョッキを有効活用してブランコにしている場面が描かれているので、ちょっと救いがあるかも。
でも借りたものの又貸しはやめようね、と言いたくなる話だ。
シンプルな構造とシンプルな話
ねずみくんのチョッキが、徐々に体の大きな動物に試し着されていくという話である。
最終的に無理があるでしょという感じになるが、そこがこの作品のおもしろいところである。
ねずみくんがちょっとかわいそうだが……。
幼児、低学年向け。