あらすじ
それまでわかっていた虫や魚が、ページをめくるとどこにいるのかわからなくなる!?
まさに、「だれがだれやらわかりません」。
おもしろいしかけ絵本。
おもしろいアプローチ
ページに穴を開けるというしかけを施した上に、探し絵の要素を持った絵本。
アプローチの仕方がちょっとおもしろかった。
まず最初に、白い背景に花が描かれたページの真ん中あたりに開けられた穴から、一匹のアリが描かれている。
一匹だけしかいない。名前はアリガトさんというらしい。
そしてページをめくると、なんと、大勢のアリが描かれていて、一気にさっきまで見えていたアリガトさんがどこにいるのかわからなくなるのである。
本文では「だれがだれやらわかりません」とあるが、まったくもってそのとおりである。アリガトさん……どこに行ったの……となる。
こんな感じで、本書は進んでいく。
最初のページでは穴からのぞく絵でどこにいるのかわかるのだが、次のページには同じものがたくさん描かれていて、「だれがだれやらわかりません」状態になるのである。
そんなこと言って、穴があいてるんだから位置ぐらいはわかるでしょと思うかもしれれないが、それが意外にもわからなくなってしまうのである。用心深く、確かめながらページを繰れば別だが……。
これは一度見てみたらおもしろいと思う。ページを繰ることで位置情報を忘れてしまうマジックにかかったみたいだ。
最後の落とし方がほほえましくもおもしろい。
恐竜のおかあさんが、数ある同じ種類の恐竜の中から、我が子を迷わずに見つけられる、という結末だ。
もし、宇宙人や何かがいて、人間を見たとき、ひょっとしたら、「だれがだれやらわかりません」状態になるのかな、とふと思ったりもした。
しかけ探し絵絵本
探し絵としかけがメインの絵本なので、物語はない。
探し絵はそれほど難しくない。むしろ位置情報はわかっているので、簡単だろう。
幼児向け。読み聞かせにはあまり向いていない。