絵本の森

『すいか!』──夏になったらすいかを食べたくなる。そんな一冊

あらすじ

うららちゃんとだいちくんは、おじいちゃんのすいか畑にやってきました。
いっぱいできたすいかの中から、一個いいものを選んで……棒ですいか割り!

みんな夢中ですいかを食べたよ。

 

夏とすいかと青い空

夏に読みたい一冊、『すいか!』。
言葉遊びを挟みながら、みずみずしいすいかを描いた一冊だ。

すっきり はれたよ
いそいで はたけへ
かけつけろ

きょうは さいこうの すいかびより

真っ青なページから始まる。
やっぱりすいかと言えば夏!

 

うららちゃんとだいちくんは、おじいちゃんのすいかばたけにやってきた。
青い空に、緑のすいか畑!
夏の解放感と、ちょっぴりのノスタルジー。
いっぱいできたすいかをみて、うららちゃんとだいちくんは大はしゃぎ。

おじいちゃんは、いっぱいあるすいかの中から、ぽこぽこたたいていいものを選んでくれる。
そしてそれから、棒でボカン!
現れでたのは、真っ赤なすいかの中身!

それをみんなでシャクシャクシャリシャリガブリ!
豪快な食べっぷりに唾がでてきそうだ。
みんな夢中ですいかを食べている。

 

すごい勢いで食べていたら……

 

なんと体がすいかの真っ赤な色に!

え……それはこわい……。

 

みんなで種をとばして……この種からまたすいかが生まれるんだなあ、なんて思っていながら、みんなでごちそうさま!

夏のさわやかさと、突き抜けるような青い空が思い浮かぶ、夏にふさわしい一冊だ。

 

夏の良さを、すいかを通して感じられる

文章の量は少なく、頭文字ですいかを作るという言葉遊びを差し挟みながらも、夏の良さが伝わってくる一冊。
幼児向け。夏に読みたい。