あらすじ
昔々、遠い世界で、犬と猫は仲良く暮らしていた。
飼い主はたった一人、海の妖精だ。
しかし、あるとき、猫は、猫だけのパーティをしようと計画する。
パーティの料理に使う魚を捕まえに行ったとき、猫はあることをしてしまい……。
犬と猫が仲が悪いわけ
昔々の遠い世界での話である。
犬と猫が仲良く暮らしていた。
それはもう、おもしろおかしく、毎日をエンジョイしていたのである。
犬と猫といえば、たいてい、仲が悪い。
たまに、仲良くしている個体もいるが、たいていは仲が悪いものである。
それはなぜか? その疑問に答えてくれるのがこの本だ。
仲良く暮らしていた猫と犬。
飼い主は、海の妖精だという。
何の問題もない生活だったのだが、あるとき、猫は自分たち猫だけでパーティをしようと計画した。魚料理メインのパーティである。犬も誘ったらどうか、という意見は出るには出たけれど、ここはひとつ猫だけで楽しもうじゃないかということになってしまった。
猫はパーティの料理に必要な魚を海にとりにいった。
だけど猫はそもそも濡れるのがあまり好きじゃない。
そんなとき、猫たちは「いい考え」を思いつき、猫は魚を大量にとることができた。
パーティを楽しむ猫たち。
そうとは知らない犬たち。
犬たちは、ふと、海で遊びたくなった。
それで海に行くと──
なんと、海の水がなくなっていた!
そう、猫たちは、海の底の栓を抜いて、海の水を全部捨ててしまったのだ。それで魚を大量に捕獲したというわけである。
これに怒った犬たち。もちろん猫と大ゲンカ。
猫の自分本位なところ、実に猫らしい。
大ゲンカを聞きとがめてやってきた海の妖精。
海の水が抜かれていることに怒った……ことはなく、ケンカしている犬と猫に罰を与えるため、今いる私たちの世界にとばしてしまったのである。
つまり、私たちの世界にいるのは罰……ということになるが……。
まあ、そんなことがあって、犬と猫は仲が悪いのだそうな。
猫が悪いと思うのは私だけ?
文章の量が多い
児童書並に文章が多い。
低学年向けだろう。