あらすじ
ある男の子が言いました。
悪いことがしたい!
ふうん、悪いことってどんなこと?
それは……こんなこと!
男の子は部屋をめちくちゃにしてしまいますが……。
悪いことがしたいんじゃー!
ある男の子が、元気よく言う。
わるいことが したい!
悪いことってどんなことよ?と尋ねると、彼は「こんなこと」と言いながら、トイレットペーパーで部屋の中をめちゃくちゃにする。
しかし、彼は怒られることはない。ただ「おもしろかった?」と尋ねられるだけだ。
男の子は、もっと悪いことがしたい!と言いだし、次々と悪いことをしていくのだ。こんかぎりの悪いことをした男の子。
こんどは、もとに もどしてみようか。
……という言葉に、意外にも素直に、うん、と返す。
そしてせっせと自分が荒らした部屋をきれいにしていくのである。
じょうずにできたね、とほめられて嬉しそうな男の子。しかし……
また、悪いことがしたい!と言い出す男の子……。
気が済むということはまだ遠いようだ……。
登場する彼の言う「悪いこと」とは、部屋を荒らすことらしい。
気が済んだら、意外とちゃんと片づけを始めたりするので、根は悪い子というほどでもなさそう。
教訓的な絵本になるのだろうが、ちょっと作者の言いたいことが伝わってこない。
ガミガミせずに、子どもの欲求を肯定したらいいんだよ、というメッセージなのだろうか。
主人公の彼の悪いことが「部屋を荒らすこと」なだけなら、それも新しいアプローチとしていい方法かもしれないが……。
文章の量はとても少ない
文章の量はとても少ない。一冊読むのに時間はかからないだろう。
ただ、本のテーマがわからりづらいのは否めない。
幼児向け。