絵本の森

『こんできました』──気がつくといろんな動物でこんできました

あらすじ

さるくんが池でのんびりしていると……、あらら、いつの間にか動物や虫たちが集まってきて、こんできました。
仕方ないので、屋根の上でのんびり本を読むことにしたさるくん。しかしそこでも、気がついたらたくさんの動物や虫がやってきて……。

行く先々で気がつくとぎゅうぎゅうづめになっているさるくん。
自分の家に帰って、ベッドに入っても……。

 

いつの間にか、ぎゅうぎゅうづめ

お店でも何でも、自分が入ったときはすいていたのに、自分が入ったとたん、こんできた……という経験はないだろうか。
この『こんできました』は、そんな体験をテーマにしているようだ。

 

さるくんが池でのんびりしていると、いろんな動物たちがやってきてこんでくる。
ぎゅうぎゅうづめ状態だ。さるくんは、「いつのまに!」と驚いているが、私もいつの間に!?という感じである。
ぎゅうぎゅうに書き込まれた動物たちが池で思い思いに過ごしているさまは、眺めていると楽しい。

 

そして次にさるくんは、屋根の上でゆっくり読書していると……
またまたいろんな動物たちがやってぎゅぎゅうづめ状態に。
どうやって登ってきてんおまえ、という動物もいたりしておもしろい。

 

次にレストランにやってきたさるくん。
お客さんはさるくんひとり。
だけどやっぱり……お客さんがたくさんやってきて満員状態に。
さるくんは「やっぱりね」とあきらめモードである。
ここまでくると、さるくんをみんなで取り囲もうの会があるのかとちょっと疑わしくなってくる。

 

次は銭湯だ。広々とした銭湯にひとりだけのさるくん。
「今度こそ独り占めだ」と喜んだのもつかの間……
やっぱりこんできた。
これは絶対、さるくんを取り囲もうの会があるに違いない。
浮かない顔でさるくんは、「そろそろかえるか」とぼやく。一人でのんびりしたいのに……という感じである。

 

おうちでベッドに入るさるくん。
さすがに、ここでは一人でお休みできるだろう……と思ったら、なんと、たくさんのお化けたちがあらわれ……た?
電気をつけるとおばけたちは身を隠すので、さるくんはよくわからなかったみたい。でも電気を消して眠りにつくと、再びお化けでぎゅうぎゅうづめ状態に。

 

さるくん、君、何か好かれるようなことでもしたの?

 

細かく描かれた絵が見ていて楽しい

いろんな動物や虫、お化けがところ狭しと描かれていて、ひとつひとつ見ていくと楽しい。
本文は非常に少なく、絵を見て楽しむタイプの絵本である。
幼児、低学年向け。