絵本の森

『おもち!』──おもちがいろんな形にのびるぞ

あらすじ

男の子がお餅をつきはじめます。
ぺったらぺったら……
ねこが合いの手を入れてくれます。
一生懸命に餅をついたら、餅はねばねばーんとのびて、白いうさぎさんの形になりました。

次は女の子がお餅をつきはじめます。
一生懸命ついていたら、おもちは……。

 

さあ、お餅つきを始めるぞ!

お餅つきををはじめる男の子。
お餅を臼の中でこねる合いの手はなぜかねこがやっている。

軽快な擬音語のリズムで、餅をついていく。
テンポのいい文章は、口に出して読んでみたくなる。
そのうえ、おいしそうなお餅を見ていると、楽しくなってくる。

男の子がついたお餅は、びょよーんとのびて、なんとうさぎさんの形に。

 

お次に餅をつくのは女の子だ。
ぺたんぺたんと一生懸命つくと、あらら、不思議にもお餅がまたのびて、大きな大きなしろくまさんの形に!

今度はおじいさんの番だ。
ぺったんぺったんついて……

尻餅ついた。

おまけにできたのは、小さい小さいおこじょくん?

 

最後にみんなでお餅をぺったらこ。
ぐーんぐーんとお餅はのびて、でっかくでっかく広がって、いろんな形になっていく。

 

真っ白でおいしそうなお餅。
最後はみんなで大きな大きなお餅を仲良く食べて、はいおしまい。

 

単純な白いかたまりで描かれているだけなのに、つきたてのお餅が食べたくなる一冊だった。

 

リズムがいい

なにより、軽快なリズムとテンポの良さで、口に出して読むと楽しい気持ちになることうけあい。
読み聞かせでもこのリズムのいい本文は、やりやすいだろう。
幼児向け。