概要
野菜に紙を乗せて、クレヨンでこする。
そして写し取れるのは、「野菜の背中」である。
この背中の絵を見て、野菜の正体を当ててみよう。
いくつあてることができるかな?
野菜の背中をごーりごり
野菜の上に紙をのっけて、クレヨンでこする。すると背中が見えてくるよ!と本文には書かれているのだが、確かに模様がでてきておもしろいことはおもしろいのだが、背中ってどっち……?と小首を傾げて考え込んでしまう。
そもそも野菜に、後ろ前が存在しているのだろうか?
うーん??
まあ、語呂的に、表現的に、背中ってことなんだろうと自分を納得させる。細かいところが気になるのは自分の悪いくせである。
本書では、さまざまな野菜(じゃないものもある)の表面をごりごり写し取り、これなーんだ、と尋ねる形式で続いていく。最後の最後までその構成なので、実のところ、クイズの本みたいな位置にある本である。
しかし、この表面ごりごり絵、見ただけではとうてい、何かあてることは不可能に近い。しかも、野菜のチョイスが渋い。おそらく表面がごつごつしていたり、特徴的な模様のあるものを選んだ結果なのだろうが、ノーヒントでは当てるのが大変だ。似たような表面のものも多い。
そんなこんなな本ではあるのだが、読み聞かせは大いに盛り上がりそうである。適宜ヒントを出せば、クイズとして盛り上がるかも。
幼児向け。