あらすじ
たぬきが歩いていると、しっぽが話しかけてきた。
このしっぽは、話すどころか食べ物も食べるようになった。
たぬきが食べようと思っていたものも、横取りするようになってしまう。
そして、突然しっぽが……。
ある日突然……
ある日突然、たぬきが歩いていると話しかけてきた、というところから始まるこの絵本。
たぬきが あるいていると、
しっぽが はなしかけてきたんだよ。びっくりです。
いや、読んでるこっちもびっくりだよ。
このしっぽ、しゃべるばかりか自我を持ち、食べ物も食べ始めた。
もはやこれはしっぽではない。しっぽの形をした何かだ。エイリアンではないのか。
しっぽが食べ物をほしがるので、あげているたぬき。
おかしい。おかしすぎるその光景。
そのうちしっぽは食べ物を横取りしたり、好き勝手なことをし始めた。たぬきはもちろん困り、困り果てた。
しかし自我を持ち始めすぎたしっぽは、ある日、すっぽーんとたぬきのお尻から抜けてしまった。
!!!!????
まさに読者の私は声も出ない。
いったいどういうことなの……というか細いツッコミもこの絵本は許してくれない。
独立したしっぽは、どこかに行ってしまった……。
痛みとかそんなものがなかったらしいたぬきは、しっぽがないということをへちまでカムフラージュしながら、冬ごもりの準備を進める。正直、自我を持ちすぎたしっぽにはいろいろ面倒くさいことをされていたので、しっぽがいなくなってわりと清々した様子のたぬき。もちろん、抜けたしっぽを探しに行くことなんかしない。
しかし、何日かして、しっぽのほうから会いに来た。
なんと、
手足が生えている。
!!!!???
どういうことなの……。別の生き物になってる……。
またもや、たぬきの食料を横取りしはじめるしっぽ(のような何か)。
いもをいくらたくさん掘り出しても、しっぽが次々食べてしまう。
そこへ、大きないのししがやってきて、「わしのいもをとるな!」と叫ぶ。しっぽは……
「いもは みんなの ものだぞっ」
そういって、
しっぽが がつん!
おいはらっちゃったんだ。
カッコイイーみたいな感じで描かれてるけど、しっぽ、おまえ、たぬきが掘り出したいも次々食べてたじゃん。しっぽ独り占めしてるじゃん。ひとのこと言えなくない??
そうやって、たぬきの確保した餌を横取りするしっぽ。
荒々しい動物がやってきて、その餌を奪おうとすると、腕力をもって撃退していくのであった。
うわあー、めんどくさいしジャイ○ンじゃん、しっぽ……。
そのころにはたぬきはしっぽが怖くなっていて(当然だ)、逃げ出していた。洞穴で冬ごもりをするんだけど、しっぽのせいであんまり食べだめできなかったたぬきだったが、何者かに抱かれて暖かいことに気がついた。
そう、しっぽだ。
しっぽは、もはや、けむくじゃらの怪物になっていた。
そして春になって、たぬきは外に。
たぬきは、冬の間中暖めてくれたことにお礼を言う。
しっぽはそれにに答えてこう言った。
「ごはんを いっぱい もらったから
おおきくなったんだ。ありがとう。
だけど、もう……」
もらったというより、奪ったという感じだったが……。
「だけど、もう……」の後に続く言葉はなんだろう。
そこははっきりさせないでこの絵本は終わってしまう。
もう会えない、というのが正しいのだろうか。
しかし、どうしてたぬきのしっぽがけむくじゃらの怪物になったの??
そこが謎だ……。
不思議なしっぽの話
奇想天外な展開だが、笑いを誘っている様子はない。なんだか不思議な話だ。
幼児、低学年向けだろう。