あらすじ
プリンセス・ハニィを主人公にした、短い話がふたつ入った本。
どちらから読んでも問題はないが、最初から読む方がいいと思う。
「はじめまして、プリンセス・ハニィ」
見習い女王ばちのプリンセス・ハニィ。周りの国のお友達は女王になっていくのに、ハニィはまだ見習いのままです。
その理由は……お母さんの女王ばちがまだまだすごーく元気だから。
朝ご飯にははちみついりのパンケーキを300枚も食べるし、ボクシングはとても強いし、お肌もつやつや、ハニィはとてもお母さんにかないません。
かわいそうなハニィ!と自分を哀れんだハニィは、友達に電話して悩みをわかってもらおうとしましたが……。
「プリンセス・ハニィとプリンセス・アン」
見習い女王ばちのハニィは、毎日女王になるための勉強をしています。そんな毎日につくづく嫌気がさしたハニィ。
ふと、窓の外を見ると、かわいらしいテントウムシの女の子がいました。
彼女はプリンセス・アン。ハニィはアンと仲良くなりました。
しかし、アンの王冠がないことに気がついて……。
プリンセス・ハニィ、女王になるため勉強勉強
これはかわいい、ミツバチのお姫様だ。
表紙に描かれたミツバチのお姫様を見て、キュンキュンしてくる女の子は多いのではないだろうか。
丁寧に描かれたお花もきれいだけど、なにより、ドレスのデザインがかわいい。
タイトルの通り、表紙に描かれたお姫様はミツバチの女王見習いのプリンセス・ハニィ。
女王になるための勉強をしている女の子。
まわりのみんなは女王になっていくのに、ハニィはなかなか女王になることができない。それをハニィは、お母さんがまだまだ元気で何でもできちゃうから、と思っている。
なにせ、ハニィのお母さん、朝食にパンケーキを300枚食べるのだ。ハニィは297枚……。どちらにしてもすごい枚数なのだが、まあなにせこのお母さん、ボクシングは強いわ、ダンスはすばらしいわ、肌はつやつやだわ、でハニィはなかなかお母さんに追いつけない。
だから、女王にはまだまだ……というわけである。
しかし、話を読んでいると、女王の勉強は嫌いだし、勉強より遊びたいという感じなので、本当にお母さんだけが問題なのかなーと思ったりもする。
でも、本人は、お母さんにかなわない……かわいそうな自分……と思っていて、それを友達に電話してグチりまくっている。携帯電話で電話して。今風である。
自分の境遇を嘆いていると、現れたのは、すてきな王子様、ちょうちょのプリンセス・シャルマン。彼は自分もずっとケムシ王子と呼ばれてバカにされてきた、と話してくれる。サナギのときは身動きとれなくて大変だったという話も……。
そんなこんなで、シャルマンとの恋を期待し、想像までしてわくわくするハニィをよそに、シャルマンはさっさと自分の用事に戻っていってしまった。あらら。このノリ嫌いじゃない。
その後、ハニィはお母さんに対抗するため、柔道の練習をする。
相手を投げ飛ばして、あげる一声。
「しゃらああ! よし、一本!」
プリンセス・ハニィ、おもしろいお姫様である。
……まさか、恋が淡く散ったヤケじゃないよね??
ほかにも、テントウムシのプリンセス・アンと友達になる話も収録されている。こちらは、勉強に飽き飽きしていたハニィのところに、プリンセス・アンが現れ、なくした王冠を一緒に探すという話である。
こちらも、ハニィのおてんばところが魅力的に描かれていて、楽しい。
おてんばで、明るく前向きなプリンセス・ハニィ。とても魅力的だ。
全ページ華やかな色で描かれた本書は、女の子ハートをがっちりとらえてはなさないだろう。
本文は横書き
日本の作品なのだが、本文は横書き。
絵本と児童書の間にあるような本である。
全部のページにカラーのイラストがあり、目に楽しい。
内容は、設定ともに、お姫様が好きな女の子向け。お話も楽しいので、個人的におすすめである。