絵本の森

『いしゃがよい』──今度はパンダが二山越えて医者につれていく

あらすじ

ある日、エンさんは、泣いているパンダの子を拾う。
エンさんはこの子を広い育てることにした。
名前は、ファンファンと名付けた。

体が弱く、病気がちのファンファン。
具合が悪くなれば、雨の日も雪の日も、エンさんはファンファンを自転車の後ろにのせて、二山越えた医者の元につれていった。

ファンファンは元気なパンダに育った。
そして、年月がすぎ……。

 

二山越えて医者通い

最後、ジンときた。
心のあたたまる、小さな物語だ。

エンさんは、ある日、パンダの赤ちゃんを拾う。
そのパンダは、ファンファンと名付けられて、エンさんは育てることにする。

体の弱いファンファン。
どこが痛い、ここが痛いと泣く。
エンさんは、そのたびに、ファンファンを自転車の後ろに乗せて、二山越えた医者まで通う。二山も自転車で行くのは大変だったろう。

そんなことを晴れの日も雨の日も雪の日も繰り返し、月日が流れた。
ファンファンは元気なパンダになった。

 

すっかりおじいさんになったエンさん。
体の具合がよくない。
そこで、ファンファンは、エンさんを自転車の後ろに乗せて、二山越えて医者に見せに行くのだ。
いつか、小さい頃、やってもらったように。
今度は、ファンファンがエンさんにやってあげる番だ。

帰り道、昔はエンさんがファンファンに歌ってあげていた歌を、今度はファンファンが歌ってあげる。
エンさんは自転車の後ろで、泣くのだ。うれしくて。

お互いがお互いを思い合う。
二人の絆に、心がジンとする。

 

短い話だけど心がジンとする

短い話だ。だけど、エンさんとファンファンの絆が描かれていて、心がジンとする。
幼児向け。