あらすじ
パトリックは、バイオリンを買いに出かけた。
露天ではさまざまなものが売られていたが、パトリックはわき目もふらずに、バイオリンを買った。
バイオリンを買ってうれしくなったパトリックは、野原に走っていって、池の畔で早速バイオリンをひいてみた。
すると……。
不思議なバイオリンで、ハッピー
パトリックは、バイオリンを買いに出かける。
露天でちょうどバイオリンが手に入り、パトリックはうれしくなった。
走って野原に行くと、パトリックは池の畔に座って、早速バイオリンを引いてみた。
すると、池から跳ねた魚が色鮮やかな体になったのだ。
そして、彼らはバイオリンにあわせて、歌まで歌い始めた。
すごい、奇跡ではないか。
バイオリンがすごいのか、パトリックがすごいのか……。
でも本のタイトルが『ふしぎなバイオリン』だから、バイオリンがすごいのだろう。
露天で売っていたバイオリンが、こんなにすてきなものだなんて、なんとも夢のある話ではないか。
バイオリンをひいていたパトリックのところへ、女の子と男の子が通りがかった。カスとミックという名前らしい。
パトリックはバイオリンで違う曲をひくと、カスのリボンの色が変わり、ミックの靴のひものリボンの色が変わった。
三人は歩きだした。
パトリックがバイオリンをひきながら歩いていくと、植物や動物たち、いろんなものが華やかに明るくなっていく。
音楽のもたらす力は大きい。
空気をふるわせ、いろんなものを色づけていく。
ふしぎなバイオリンからつむぎだされる音色は、ただ美しいだけではない。病気をもなおし、みんなをハッピーな気持ちに導いてくれるのだ。
そんな不思議なバイオリン。
彼の音色に心弾ませたものはみんな幸せそうに楽しそうにしているのであった。
そんな夢のような不思議なバイオリン、現実にあったらすてきだろうなあ。
ハッピーな気持ちで日々をすごしたい。
不思議な力でみんなが色づく
バイオリンの音色で、みんなが華やかに色づいていくという話。
しかし残念ながら、オチが弱いのはいなめない。
読み聞かせもできるだろうが、文章量が意外と多い。
低学年向け。