あらすじ
マロンちゃんは、大きくなったら、レストランのシェフになって、いろんな料理を作りたいなぁと言いました。
それを聞いていたオジーさんは、いいねえ、と同意。
よし、料理をしてみようかということになって、マロンちゃんはカレーを作ってみることにしました。
まずは材料を買いに行くところからです。
カレーに使う材料を覚えて……買い物へ。
マロンちゃんとオジーさんは、おいしいカレーを作ることができるのでしょうか。
さて、カレーを作ってみよう!
タイトルのとおりの、カレーを作る絵本だった。
まじめにカレーを作っているので、途中でトンデモなことになったり変な展開になったりすることもなく、至ってふつうにカレーができあがる。良くも悪くもふつうである。パンチの利いた絵本ばかり読んでいるからちょっとやそっとの刺激になれてしまったのかもしれない……。
犬のマロンちゃんと、オジーさんがカレーをつくろうと思い立ち、カレーを作るという話なのだが、まずは材料を買うところから始める。
材料を買い、材料を調理して、煮て、完成!というところまで、スムーズに展開する。カレーの作り方を追ってはいるが、読んだらすぐ作れるレシピ的な感じかといえばそうでもない。わりとふわっとしたカレーの作り方、という感じだ。
作ったカレーを食べていると、ご近所さんがやってきて、カレーを振る舞うことにするマロンちゃんだったが、ご飯がなくてどうしよう!となる。オジーさんは、でも大丈夫、とカレーうどんやカレーピザなど、カレーを使ったアレンジ料理を披露してくれる。そこがカレー料理絵本としてはちょっと変わった展開かもしれない。
カレーを作ることをメインに、カレー作りに忠実に展開していく本書。
料理に興味がある子は楽しく読むだろうが、料理に興味のない子はあまり興味を示さないかもしれない。
カレー作りを忠実に
カレー作りに忠実に展開していく話。
ツッコミどころや、笑うようなところはないが、登場人物ふたりが、楽しそうに料理するところは料理への興味を引き出してくれるかもしれない。
幼児、低学年向け。