絵本の森

『まんまるパンダところころパンダ』──やることが反対のふたりのパンダ

あらすじ

まんまるパンダところころパンダのふたりは、やることやすることが反対。
目を覚ますときだって反対。

そんなふたりだけど、仲が悪いってことはなくて……。

 

やることやすることが反対のふたりのパンダ

まんまるパンダところころパンダという、二匹の愛らしいパンダが登場するこの絵本。
二人は、やることなんでも反対なのだという。

はて。
反対とは……?

まんまるパンダは あさが きても ねてるよ
うとうと・ぐう・ぐう・ぐう

ころころパンダは
ぱっちり めが さめて
わいわい わーい わーい
あそぼ・あそぼ・あそぼ

寝ているまんまるパンダに対して、ころころパンダはぱっちり目が覚めている。
つまり反対というのはこういうことらしい。
反対の部分が黒字で大きく太く書かれているので、どこが反対かわかるようになっている。すべてが反対というわけではないらしい。

することやること反対だけど、仲が悪いわけではない。
一緒にいるとふたりともうれしい。仲良しのパンダなのだ。

反対言葉は何かな?という見つけながら読むような本だ。
物語性はなく、ほぼどのページも反対言葉のパンダの様子を描いている。愛らしいパンダの様子は見ていて心が和む。

物語を楽しむ種類の絵本ではない。
言葉あそびの絵本だ。

 

読みやすく短い本文

読みやすくて短い本文。物語性はないが、言葉あそびの絵本である。
幼児向けだろう。