あらすじ
退屈している猫。
春風がそよそよとそよいで、猫を原っぱに誘います。
風がいうことには、日差しが温かくて、原っぱには百万匹の蝶がいるとか。
猫は、蝶でも追いかけるか、と原っぱに出かけました。
しかし、原っぱには蝶などどこにもいません。飽きてしまった猫は、昼寝を始めました。
すると、百万匹の蝶は一斉に安心して遊びだしたではありませんか。
そして夏になりました。
相変わらず退屈している猫に、海のにおいが話しかけました。
海においでよ、と言われて、出かけてみる猫でしたが……。
猫は退屈すぎて……
春のある日、退屈している猫に、風がそよそよとそよいだ。
原っぱは気持ちよくて、百万匹ものちょうちょがいて、楽しいよ、という。
退屈していた猫は、それなら行ってみるか、と原っぱに行くが、ちょうちょなんてどこにもいない。
つまらない、と猫はすぐに飽きてしまう。
猫が昼寝を始めたとたん、たくさんのちょうちょが安心してあそび始める。
そして夏、海のにおいに誘われて海に行くのだけど、それもやっぱりすぐに飽きてしまう。
秋も同様だ。勧められて森に行ってみるも、誰もいない。猫はすぐに飽きてしまう。
本当は猫がきたことで、みんな息を潜めているわけだけど……。
だって、猫ったら、捕まえてやるとか食べてやるとか、物騒なことを思いながらやってくるんだもの……そりゃみんな様子を見るに決まっている。
そして冬になった。
寒くて寒くて、猫はぶるぶるふるえている。
雪が、猫に雪山に行くとウサギがたくさんやってきて、ほかほか温かくなるよ、と語りかけてきた。
猫は今こうしているだけでも寒いだけだからな、と雪山に出かけていった。
しかしやっぱり、雪山にうさぎなんていない。
とにかく寒い。
寒すぎて、ちょっとでも動いたらいいんじゃないかと雪を猫かきで泳ぎ周り始め、雪玉になって転がったりとエンジョイし始める。
やけを起こしたかのようにも見えるが、挿し絵の猫は楽しそうだ。
体を動かしているうちに、ほかほかしてきた。
わくわくとした気持ちもわいてくる。
すると、周りには白いウサギが。
一緒になって走り回り、猫は一日中、雪山で遊んだのだそうな。
体を動かすと違うよ!ということだろうか。
猫はこたつで丸くなるというわわけでもないらしい。
退屈すぎてやる気がなくなった猫
退屈がすぎたのか、やる気があまりない猫。
春夏秋と、今一つな日々を過ごす……という話。特に強烈なオチがないままに、ふわっと終わる。
幼児、低学年向け。