あらすじ
バナナを運ぶ車が道をはしっていましたら、バナナが落ちてしまいました。
そのバナナを拾って食べたのが、後からやってきたサル。
サルはバナナの中身だけを食べて、皮を道ばたにポイ。
その後やってきたウサギは、その皮を踏んですってん。
そしてそのまた後にやってきたワニは、バナナの皮を背中に乗せて進んでいく。
ところでバナナ、一本だけ落ちたわけではなくてね……。
バナナが一本落ちていましたとさ……
アハハハ、こうなるかあ。
おもしろ滑稽な絵本がまた一冊。
バナナをいっぱいに積んだ車が道を行く。
するとバナナが一本道ばたに落ちる。
そこへ、サルがやってきて、バナナを……どうすると思う?
そりゃ食べるよね。
サルはパクリとバナナを食べて、皮をポイ。
その後に、うさぎが走ってきて……どうなると思う?
そりゃすべって転ぶよね。
うさぎは皮を踏んでどっしんころり。
その後にワニかやってきて……
ワニはなぜかわからないがそのバナナの皮を背中に乗せてのそのそと移動する。なぜ背中にバナナの皮を……?? なにを思って……?
バナナを乗せた車はその後も次々次々バナナを落としていく。
そのたびにサルは食べては皮を捨てていく。
ウサギはすべって転んでいく。
ワニはなぜか背中に皮を乗せていく。
ウサギ転びすぎだろうとか、ワニが意味不明だとかいうツッコミは無用である。作中で語られることはないし。
バナナを全部落としてから、バナナを乗せていた車の運転手はようやく気づく。あらあらどうしましょ……と思っていると、サルがおなかをパンパンにさせて動けないから車に乗るよ、ときた。
そして次に転びすぎ問題のウサギが体をあざだらけにさせて、休ませてと車に乗り込む。
意味不明なワニは背中に山ほどバナナの皮を乗せてやってきて、このバナナの皮を荷台に乗せて車に乗り込んだ。
バナナの皮と中身を乗せて、車は出発。なにも問題ない。皮も中身もそろっているのだから。
うん、めでたしめでたし……
……めでたし、なのかな……。
そもそもワニはなんで自分の背中に皮を乗せていくという意味不明な行動をしたのだろう……。
本書一番の謎だ……。
ユニークな話の展開がおもしろい
ユニークな話の展開がおもしろい一冊。ウサギとワニが訳が分からなくて笑える。
バナナを運んでいた運転手の表情も必見。
幼児、低学年向け。読み聞かせも盛り上がりそうだ。