絵本の森

『おしゃべりどうぶつえん』──動物園の動物たちとののんびりまったり交流ライフ!

あらすじ

お父さんが動物園の飼育係をしている女の子が、日記を書いたらこうなった?

動物園で生きる動物たちとの、のんびりまったりした交流を中心に描く、ゆるい感じの日常。

動物園の動物って、こんな感じにゆるーく生きているのかも。

 

動物園日記風日常系

日記風に進んでいく絵本。
お父さんが動物園の飼育係をしているという、女の子が主人公。日記はこの女の子が書いているというスタイルで展開される。

「雪がたくさん降った日」から始まり、夏の暑い日など、季節折々の動物園の動物との交流が描かれる。
ちなみに、主人公の女の子は、動物と話せるようなのだが、別段このことについて特別な記述がないため、ひょっとしたらこの絵本の世界観では動物と話せるのはふつうなのかもしれない。

のんびり、まったり日々を過ごしている動物園の動物たち。
野性のそれとは違うまったりとした動物たちは、それなりに動物園ライフをエンジョイしている。
特別事件が起きるわけでもなく、何かをしようという目的もなく、穏やかでちょっととぼけた日常をつづった作品、それがこの『おしゃべりどうぶつえん』だ。

何ともいえないのんびりのほほんとした空気の漂う作品だが、なにせほぼのんびりした日常を描いたものであるため、少々話が長く感じる。
いろんな動物がでてくるのは楽しく、それぞれが生き生きのびのびのらりくらりと生活しているのがいい。

人間と動物園の動物。
主人公の少女が書く日記では、対等な関係を築いているかのようだ。
なんだかのほほんと取るに足らない話題で話している日常、ふつうに考えると非日常なのだが、それがふつうのこととして書かれているのは、よく考えるとおもしろい。

動物園でだらだら過ごしている動物たち、本当はこんなふうにゆるーく会話しているのかも。

 

絵本にしては

絵本にしては字が小さめで、文章量も児童書ほどもある。
日記風の作品のため、一本の話を読む感じではなく、日常を眺めるようなスタンスになる。
話に大きな起伏がないため、話がちょっと長く感じられるひともいるかもしれない。
低学年向け。内容、長さ的にも、読み聞かせにはあまり向かない。