あらすじ
キツネの子がお出かけをします。
すると、杭を打っているおじさんがいました。
キツネの子は、その杭に「どん」。ぶつかってしまいました。
それでもキツネの子は調子がいいかんじ。
どんどん進んでいきます……。
「どん」ってどんな感じ?
キツネの子はどこに行くの?
「どん」ってどんな感じ?
小さなキツネの子が、元気に出かけた。
とことことこと出かけていく。
行く先、行く先で、キツネの子はいろんなものに出会う。
まず最初に、杭を打っているおじさんに出会う。
キツネの子はその杭に、「どん」とぶつかる。
大丈夫か、と聞かれても、キツネの子はなぜかなにもいわずにとことこ歩いていく。しかし、機嫌はいい様子。
そんな感じで、いろんなものに「どん」とぶつかっていくキツネの子。
痛くないのだろうかと心配になるが、キツネの子の表情が全く変わらないので、痛いのか痛くないのかわからない。
しかし、この絵本の中での「どん」とぶつかるということは、マイナスなことではないらしい。目的地の友達の家につくまで、どこどこぶつかっているが、「ちょうしは じょうじょう いいかんじ」らしい。
そして最後には、会った友達と互いにどん。額と額を合わせる。
それを見ていた友達のお母さんは、こう思う。
どんは
どんな かんじなのかしら?
わたしも やってみようかな……
と ママは おもいます
確かに、どん、とやって調子が上々なのはいったいどんな感じなのだろう。
ハイタッチに近い感覚なのだろうか……。
文章量は少ないながらも、不思議な世界観の絵本である。
文章量はとても少ない
文章量はとても少なく、話の展開も独特で個性的なため、首をかしげる人も多いと思う。
物語というより、雰囲気を味わう絵本。「どん」をいろんなものに興味を向けていくとか、関心を持つという解釈をすればとても深い意味があるように思うが、キツネの子の様子を見ていると、細かい解釈はおいておいて、自由に絵本を楽しみたい気持ちになる。
幼児向け。