絵本の森

『おおきくなったらおにぎりになる!』──おにぎりになりたい少女の話

あらすじ

あーちゃんはおにぎりが大好き。
大きくなったら、おにぎりになりたいと思いました。
お母さんは、おにぎりになるためには何をしたらいいのかしらね、と言うので、あーちゃんは考えました。

おにぎりになるためには、どうしたらいいんだろう……

 

めざせ、おにぎりの夢!

おにぎりが大好きなあーちゃん。
そんなあーちゃんは、こう言います。

「ねぇママ、あーちゃんね、
おおきくなったら おにぎりになる!」

思わず笑ってしまいそうになるせりふである。
ケーキが好きな子が、ケーキ屋さんになるというのはわかるが、ケーキになるという子はあまり見たことがない。
あーちゃん、おにぎりになったら誰かに食べられてしまうということなんだけど大丈夫なんだろうか……。

それを聞いたお母さんは、そんなあーちゃんの言葉を笑ったりたしなめたりすることもなく、おにぎりになるためにはどうしたらいいのかしらね、とあーちゃんに言う。
達観したお母さんである……。
子どもの言っていることを頭から否定しないのはすばらしい。私だったらまず、笑っているところだったろう。

 

早速、おにぎりになるための努力をはじめるあーちゃん。
おにぎりは白いから、おしろいを塗ったり、おにぎりはあたたかいからひなたぼっこしてあたたまってみたり、焼き海苔をきれいに巻く練習をしてみたり……と涙ぐましい。

そうしているうちに、あーちゃんはお母さんの膝でうとうと……。
そして、あーちゃんはおにぎりになった自分の夢を見るのだった。

 

タイトルのインパクトからお笑い系の絵本に思われそうだが、実際読んでみるとお笑い系ではなく、心温まる系だった。
子どもの夢はいつでも突飛。
だけど食べ物になりたいという夢はやっぱり珍しいかな……。

 

おにぎりになるために

おにぎりになるためにいろいろと努力していく女の子の話。
幼児向けだろう。