あらすじ
寝ていたガイコツさん。
でもなかなか寝付けません。
何かを忘れているような気が……
でも何を……??
眠るに眠れなくなったガイコツさん。
その忘れていることを思い出すため、ガイコツさんは外に出かけていきますが……。
ガイコツさん、忘れていることを思い出したい
タイトルの通り、ガイコツが主人公の話。
全体的に空とぼけた雰囲気が漂っており、不思議な一冊になっている。
寝ていたガイコツさんだが、なんだかよく眠れない。
どうしてだろう?
何か忘れているような気がする……と、ガイコツさんはその忘れている何かを思い出すため、家の外へ出かけていくのだ。
ガイコツさんが寝ていたのだから、夜かと思ったら、外はいい天気。
外で、いろんなものやいろんなことをしている人たちを見て、自分が忘れていたのはこれだろうか?と考える。
けれど、どうもそれも違うらしいと結論づけて、次々といろんな可能性を考えていく。
地の文が特徴的で、ガイコツさんと会話するように進んでいく。
──忘れているのは せんたくかな。汚れたまま
ねちまうのは 気持ち悪いものだからな。
まさか。がいこつさんにかぎって せんたくを忘れたということはないでしょう。
──それも そうだな。
だいたい、こんな調子で話は展開していく。
一事が万事、こんな調子である。
空とぼけたユーモアに満ちている。
そして、やっとのことでガイコツさんは、自分が何を忘れていたのかを思い出すのだ。
そう……
歯磨きをするということを!
えええー……そんなことかいな……。
とまあ、ちょっとツッコミををいれたくなるこの絵本。
特徴的な絵柄とともに、空とぼけたユーモアがつまった不思議な魅力に満ちた絵本である。
文章量はふつう
文章量から見ると、低学年向けだろう。
読み聞かせもおもしろそうだ。