『ひとつのみやこ ふたりのきょうだい』──兄弟愛を説く絵本

あらすじ

エルサレムのソロモン王は、相談に訪れる人には助言を、法律を破った人には裁きを与えていた。

ある日のこと、二人の兄弟が王のところにやってきた。
兄弟は、亡くなった父親の土地をどちらが受け継ぐのかでもめていたのだった。

王は、事情を聞くと、ある物語を語り始めた……。

 

兄弟愛を説く話

ソロモン王が、父親の遺産である土地を巡っての二人の兄弟喧嘩をおさめるため、話した逸話をメインした絵本。
ソロモン王が主人公ではない。

 

あるところに、一つの畑を耕し、実った作物を一緒に収穫し、その収穫した小麦の袋を仲良く二つにわけていた兄弟がいた。
しかし、兄は結婚し、子どもを授かり、弟は独身を貫いていた。

あるとき、結婚した兄は、独り身の弟の老後をおもんぱかって、均等に分けた小麦の袋のうち、三袋を夜のうちにこっそり、納屋に入れておいた。

しかし、次の朝目を覚ますと、小麦の袋の数は元通りになっている。
あれおかしいな? 三袋確かに弟にあげたのに……?

そんなことがたびたび起こり、ついに兄弟はことの次第を知るのだ。
夜な夜な、兄弟はお互いを思いやって、三袋をこっそり贈っていたということに……。

 

そして、この話をソロモン王から聞かされた兄弟は、反省し、仲直りするのである。

非常に教訓色が強く、主題もはっきりしている。
ひとつの教訓話として読む絵本だろう。

 

絵本としては文章量が多め

文章の量が多く、やや難しい内容のため、中学年からが対象だろう。
長いので読み聞かせには向かない。