あらすじ
バッドキャットは、大きな大きな街に住んでいた。
その中で好きなことをしたいようにする、それがバッドキャットの生きざま。
今日もバッドキャットは自由気ままに、やりたいことをする。
壁に絵を描いたり、通行人に水をかけたり……
怒られる前にとんずらさ。
でもとうとう……
毎日がゴキゲンさ
バッドキャットという、ワル猫が主人公の絵本。
彼は、大きな大きな汚い街に住んでいて、好きなように生きている。
レンガの壁に絵を描いたり、通行人のおじさんの帽子を水をぶっかけてとばしてやったり……
やりたいと思ったことはやりたいようにやってしまう、そんなバッドキャット。
でも、バッドキャットがやらかしたことは、みんなよい方向になってしまう。おもしろいのが、彼はひとつもいいことをしようとしているわけではないというところだ。
偶然にも、奇跡的にも、彼がした悪いことは、よい結果をもたらしてくれる。そこにおもしろさがある。
バッドキャットは、悪いことをしたとバレたら、すぐさま逃げていくので、自分の行動がどんな結果を招いたのかまったく知らない。逃げおおせたさきで、気ままに歌を歌って、またやりたいことを探すのだ。
自由気まま、やりたいようにやるバッドキャット。
人にこびない、バッドキャット。
歌が大好き、バッドキャット。
その生き方はとてもロックだ。
耳を澄ませば、ご機嫌なロックが聞こえてくる。
おいらは バッドキャット 悪いネコ
ザマーミロ ゴキゲンな毎日をかぎつける
冒険の旅を ずっとつづけよう!
作品全体を包む、このゴキゲンナンバー、ロックな香りがするのは訳者が忌野清志郎氏だから?
ゴキゲンなナンバーだぜ
文章はふつうの量。幼児、低学年向けだろう。
ご機嫌なナンバーを聞くように読みたい。