あらすじ
男の子が目を覚ましたら、大変なことがおきていました。
ポポがいないのです。
ポポがいないと、男の子はとても困ります。
だって、ポポは親友で、いないととても困る存在だからです。
ポポはいったいどこに……?
男の子はベッドのシーツをめくり、ようやくポポを見つけだします。
なんと、ポポをつれていったのは、ネコのミュウでした。
男の子もポポが大好き。
ネコのミュウもポポが大好き。
この二人の静かな攻防戦がほほえましい一冊。
大変です、事件です
朝、目が覚めると、ポポがいなくなっていた。
大変だ、どうしよう!?
声を上げる男の子。
なんだなんだ、ポポって誰だ?
犬か、ネコか? それとも妹や弟?
なんと、ポポは……
サルのぬいぐるみだった。
なーんだそんなことか、と笑ってはいけない。男の子にとって、ポポは大切な大切な友達で相棒なのだ。ポポがいるおかげで、男の子は勇気を出せるし、楽しい気分にもなる。
そのポポがいなくなった。
大事件である。
ポポはいったい、どこに行ってしまったのか……。
答えはすぐに明らかとなる。
なんと、ネコのミュウがポポをさらっていたのだ。
そう、ネコのミュウにとっても、ポポはお気に入りのぬいぐるみだったのである。
隙を見て、男の子の手からポポを奪おうとするミュウ。
それに気づいて、ミュウに怒る男の子。
激しい攻防戦が続く。
二人とも、同じ物が好きなら、仲良く一緒に遊んだらいいのに……と思うけど、それは第三者の意見でしかない。
これは、二人の間の譲れない戦いなのである……。
この絵本は、そんなかわいらしい(?)二人の静かな戦いを描いた絵本である。
戦いの勝者は……
今回の戦いの勝者は、ミュウかな……?
男の子とミュウの戦い
言葉もシンプルに、男の子とミュウ、そして間に挟まれたポポの様子がコミカルに描かれていて、ほほえましい気持ちにさせる。
内容的に、幼児向け。