あらすじ
キャップ(帽子)くんと、ポイポイ(ゴミ箱)くんが出会いました。
キャップくんは、「がったいガッチーン!」して遊ぼう、と言ってくる。
「がったいガッチーン!」が何かわからなかったポイポイくんは、キャップくんに、「がったいガッチーン!」を見させてもらう。
「がったいガッチーン!」は、いろんなものが集まって、ほかのものになるという遊びだったのだ。
おもしろそう!と「がったいガッチーン!」を始めることにしたが……。
なにができるかな?
いろんなものが合体して、何かになるという絵本。
たとえば、帽子と靴下、リュックサック、スリッパでうさぎさんに!
うさぎそのものに変身するというわけではなく、うさぎに見える形に合体するといった案配である。
この作品は、物が集まって何かに擬態する、という繰り返しで展開していく。物語性はないが、物たちはみんな楽しそうで見ていて楽しくなってくる。
集まってきた物たちを見て、合体するものを当てるのはちょっと難しい。たぶん、かなり発想力がなければ、先読みすることはできないだろう。当てっこの楽しさはちょっと厳しいかも。
身近なものが集まって、思いも寄らないものになるという展開がおもしろく、ページをめくりたくなってくる。
読み聞かせは感情豊かに。物語ではないので、オチがないので要注意。
幼児向けだろう。
絵柄、内容ともに人を選ばないものになっており、安心して読んでいられる絵本である。