いつもいつも……?
励ましの絵本かと思って手に取ったのだが、ぜんぜん違った。
これは、言葉遊びの絵本だった。
内容は「いつもいつも」から始まる言葉遊びの詩、といった感じだ。
物語性はない。
たとえば、最初からこうだ。
いつも
いつも
かえるは
すぐかえると いって
いるのかな
これでこのページは完結である。
次のページでは、「いつもいつも」から始まっていかがいかってると続く。
ダジャレばかりで続いていくのかと思えば、ダジャレじゃないものもあって、言葉の規則性はないようだ。口に出して読んでみるとおもしろくなってくるたぐいの絵本だろう。
文字は大きく、読みやすい。
言葉の響きを楽しむ絵本。幼児向けだろう。
正直、読み聞かせに向いているかどうかはちょっと判断しにくい。
ひらがなが読めるようになれば、一人読みもできる。
この種類の絵本は完全に感性の世界なので、この世界観が好きなかたは再読性に満ちた絵本となるだろう。
絵も、コミカルで個性的である。