『あたまをなくしたおとこ』──頭を探して祭りの会場へ

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価格情報更新時間:2023/03/24 08:26(更新

あらすじ

ある日、目覚めると頭がなかった。
男は頭をなくしたことに気づき、自分の頭を探す。
しかし家の中からは見つからない。

男は、昨日、自分が祭りの会場でブタを売ったことを思い出した。
自分の頭は、そこにあるかも……。

男は、怪しまれないよう、カボチャを頭の代わりにして家の外へ出かけた。

果たして、彼は自分の頭を見つけられるのだろうか。
彼の頭は、いったい、どこに……?

 

頭をなくした男の話

あるあさ、おとこが おきたら、あたまが なかった。

この一文から始まる、この絵本。
絵本というよりは、サイズの大きな児童書のようだ。絵はすべて白黒で描かれている。使われている紙も、児童書によく使われている手触りのものだし、ページ数も多い。

さて、目覚めたら頭がなかった、とは大事件である。
まず、どうして男は生きているのか、どこで物を考えているのか、どうやって物を見ているのか……などなど疑問はつきない。
そんな疑問にはいっさい解答なく、男は自分の頭を探し回る。どうやって物を見ているのかとか……以下同文。

なかなか見つからない、男の頭。
男は、昨日、自分が行ったところを思い出し、外に探しに行くことにした。
彼は、昨日、ブタをつれて祭りに行き、ブタを売ったのだ。もしかしたら、祭りの場所でなくしたのかも……。

男、頭がないけど物を考えられるようである……。

 

頭がないまま出かけるわけにもいかないので、男はカボチャを頭のかわりに乗っけて出かける。
途中、村人に会い、話しかけられる。

「よう! めかしこんで どこへ いくんだい? ずいぶん ごきげんだな!
さては、きのうの まつりで ブタを うって、ひともうけ したね!
おまえさん、なかなか あたまが きれるからねえ」

村人、カボチャ頭の男に何の不審も抱かないのか?
そんな疑問をよそに、男はなぜか、「あたまがきれる」という言葉にあわてる。ここがよくわからないのだが、男は急にカボチャ頭では目立ちすぎるとその場を立ち去るのだ。

カボチャ頭をやめて、今度はニンジンを頭に乗っけて男は出かける。……よくわからない。彼の行動の意味がちょっとよくわからない。

ニンジン頭でいると、また村の人たちに出会い、ニンジン頭を見てか、「あたまをいためるようなこと」はないだろう、と心配される。
男はまた「あたまをいためる」という言葉に反応し、なぜかまた、「ニンジンあたまじゃ めに つきすぎる」と家に帰る。

主人公の行動の原理がわからなすぎて、ついていけない。
どうも「あたま」という言葉に反応しているようだが、それにしても男の行動は奇怪だ。おもしろいとはまたちょっと違うような気がする。

そして男は丸太を切って、顔をつくり、それを乗せて頭にした。
するとみんなはふつうに挨拶をしてくる。目立つことがなくなったようだ。彼は安心して祭りの会場に向かう。

早速、ブタを売ったところから探そうとするのだが、彼は気がつけば祭りのお店やゲームに熱中してしまう。頭がないのであまり物を考えていられないらしい。さんざん、祭りを満喫する男。楽しそうだ。絵も書き込まれていて、祭りの楽しさが伝わってくるようである。

遊びほうけていた男は、ひょんなことで、自分の頭がないということを思いだし、しょんぼりする。

あたまなし、かんがえなしの じぶんに、このさき なにが おこるんだろう? おもっただけで、そらおそろしい。

やっぱり頭がないせいで、物事の判断が難しくなっているらしい。
不安になって落ち込む男に声をかけてきたのは男の子。彼は男の頭探しにつきあってくれるという。
男は、まず自分の顔がどんなだったか、男の子に説明を始める。
男の子は、頭を見つける力になってくれるが……。

そこで肝心のオチなのだが、今となってはありがちなオチである。
あまり驚くオチでなかったのが残念だ。
結局最後は頭が見つかるのだが、その際の男の子とのやりとりがちょっと冗長でだれるのは否めない。しかもまじめなやりとりなので、あまり笑う場面でもなさそうである。

本書がおもしろいのは、祭りの様子が文、絵とともに伝わってくるところだ。こんな祭りなら、自分も行ってみたい、と思わせてくれる。
白黒でカラーの挿し絵がない絵本ではあるが、ややコミカルな絵柄で書き込まれたイラストは、とてもマッチしている。

奇想天外、といえば奇想天外な展開なのだが、表紙見返しのあっと驚く結末はそうでもないなあ……?といった感じである。

 

絵本だが話が長い

絵本の形態をとっているが、話が長い。児童書レベルである。
イラストは豊富だが、すべて白黒。
話が長いため、読み聞かせには向かない。
中学年からが対象だろうか。

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