『ぺったんロボット』──月を食べれば、新品同様になる!?

あらすじ

壊れたのでゴミ集積場に捨てられてしまったおもちゃのロボット。
お月様を食べれば、ぴかぴかになって帰れるらしいといううわさを思い出したロボットは、ゴミ集積場のゴミを積み上げて、お月様に近づこうとしますが、なかなかうまくいきません。

ロボットは、果たしてお月様を食べてぴかぴかになれるのでしょうか?

 

月を食べようとがんばる壊れたロボット

ゴミ集積場で涙するおもちゃのロボット。
彼は、こわれたからといって捨てられてしまった。
しょんぼりする彼の瞳からは大粒の涙が……。

 

日本語文と英文が載せられた本文があるのだが、絵がなんだかすごくきらきら?しているので非常に読みづらい。
白い粒子のフィルターをかけたかのような色の塗り方だ。美しいが、文章が読みづらいのはちょっと残念だ。特に、やや小さめに書き添えられている英文が読みづらい。

 

捨てられたロボットは、お月様を食べれば新品同様になれるらしいといううわさを知っており、月を食べようとするがとても届かない。「あきらめるしかないんだよ」とあきらめモードのロボット。
しかし心境の変化があったのか、ゴミを高く積み上げればお月様に届くはずさとゴミを積み始める。

 

この絵本、地の文がほとんどなく、ロボットの独り言のような文章で続いていく。どうしてそう思ったのか、なぜそうするのかということはあまり説明されない。シンプルで分かりやすいのだが、ページごとにぶつぶつと話が途切れるような印象がある。

 

最後は、紆余曲折あった後、彼は新品同様にはなれなかったのだが、姿が様変わりし、それを気に入った人間が持ち帰り、再び人間のおもちゃとして家に帰る、という結末を迎える。
その人間が元の持ち主だったのかどうかはわからない。ただ「おかえり!」という文章があるので、ひょっとしたら元の持ち主の元に戻ってきたかもしれない。

 

めでたしめでたしで終わる話なのだが、どことなく、消化不良な感覚が残る。何がそんな感覚を引き起こしているのか、わからない。淡々とした文章のせいだろうか。主人公であるロボットのデザインが今一つよくわからないからかもしれない。
タイトルの『ぺったんロボット』というのは、何かがひっつく「ぺったん」ではなく、つぶれて平たくなったぺったんこのことを指しているのだと読み終わって知った。

 

食べられると知ったお月様が、空で逃げようとしたり、届かないと知って安堵した顔になったりするのがおもしろかった。主人公のロボットよりも感情豊かかもしれない。

 

文章の量はとても少ない

文章の量はとても少ない。
英文も添えられて書かれているが、読みづらいので目が滑る。

話自体には起承転結があるのだが、全ページ似たような色使いの絵が続くためか、目が疲れてくる。

幼児向け。