あらすじ
いろんなものや、いろんなひとを「ええやん」と認めていく絵本。
歯が抜けた? ええやん。
盲導犬は私の友達? ええやん。
わたしはわたしのことがすき? ええやん。
いろんなもの、いろんなひと、いろんなことを「ええやん」って認めていこうよ。
「ええやん」、魔法の言葉
「ええやん」という言葉は、いろんな意味を秘めていると思う。それっていいね、とか、別に気にしなくていいんじゃない、とか、ドンマイとはまたちょっと違った響きの言葉だ。
この絵本は。いろんなひと、いろんなものに対して、「ええやん」と認めていく。
ええやん
はが ぬけた
みんな ぬける ときが あるねんて
「ええやん」という言葉は、その人を肯定する言葉だ。
人は、それぞれ、コンプレックスに思っていることがある。弱みに思っていることがある。
それを相手から認めてもらえたら、生きにくい世界は、生きやすくなるだろう。できないこと、人とは違うところを、「ええやん」と認めていけたら、世界はどんなに優しくなるだろう。
ええやん
あたらしい おかあさんが きて くれはった
あたらしい おとうさんが きて くれはった
多種多様の人たちをまるごと認める、「ええやん」という言葉。
人と違うことは悪いことではない。みんな「ええやん」。
本書のポップな色使いも、明るい気分になってきてとてもいい。
ちょっとやそっとのことで、あなたの価値は変わらない。「ええやん そのままで」。
そう元気づけてくれる、ノリノリで優しい絵本である。
物語性はない
いろんなものや、いろんな人に対して、「ええやん」と認めていく内容なのだが、物語性はない。
ポップなカラーが特徴的で、目にも鮮やかである。
日本語訳に英文つきの絵本で、英語に親しむことももできる。
幼児、低学年向け。
読み聞かせもできるが、単調なため、ページ数のわりに長く感じられるかもしれない。