絵本の森

『ミャオ! おおきな はこを どうするの?』──工作の楽しさを教えてくれる絵本

あらすじ

黒猫のミャオは遊ぶのが大好き。
今日は何してあそぶの?

今日はね、大きな箱を使って何かを作ってみようと思うんだ……。

 

ミャオが作り出したものは……

タイトルの通りに、ミャオという黒猫が、大きな箱を使って、何かを作るというお話である。
ファンタジックな展開はなく、あくまでミャオは大きな箱を工作の材料として、何かを作り出すところが現実的である。
しかし現実的であればあるほど、子どもたちは工作するミャオに共感をするのではないだろうか。

工作する子は、ミャオが箱を使って何を作り出すのか、興味津々だろう。
ミャオが箱を使って作り出したものは、自分たちでも作れそうなものである。
この絵本を読んだ子は、自分も作ってみたい!と思うのではないだろうか。
これが逆に、ファンタジックな方法で、おとな顔負けの何かを作り出していたら、子どもの共感は得られないだろう。

話は、ミャオが箱を使って、何かを作り出すまで。
工作には、空想力や想像力が必要なのだなあと思い知らされる。
子どもたちが工作をするとき、何よりも真剣なのは自分の頭の中にある想像を形にするのに真剣だからである。おとなが見て何が何だか分からないものも、作った本人や子どもたちからしてみれば、立派な何かなのである。時々、それに気づかず、おとなは子どもの傑作をゴミだと思い、捨ててしまって後から子どもに怒られる事案が勃発する。

この絵本は、工作の楽しさを伝える絵本だろう。
あと、ミャオがかわいい。

 

読み聞かせを想定して書かれた本文

読み聞かせを意識して書かれた本文なので、読み聞かせ映えするだろう。
内容的に、幼児向け。