あらすじ
少女は豆が嫌いだった。
でも母親は、豆もちゃんと食べなさいという。
食べたら、アイスクリームを食べていいって言うけど、少女は頑として豆を食べない。
そのうち、お母さんの交換条件がすごくなっていくけど……?
あくまで豆が嫌いな少女
皮肉の効いた絵本である。
主人公の少女は、豆が大嫌い。
料理に出ても豆を残す。
お母さんが、ちゃんと食べなさいと言っても、頑として食べない。
何としてでも娘に豆を食べさせたいお母さんは、交換条件を出す。
「おまめを たべたら、
アイスクリームをあげるから」
それでも屈しない少女。
「おまめ、だいきらい」
そのやりとりがほぼ終盤まで続いていくのだが、お母さんの交換条件がどんどん規模が大きくなっていくところが笑いどころだ。
最初は寝る時間を30分遅くしていい、とか、お風呂に入らなくていいとか、実現可能なところから始まって、最後には実現不可能なところまで話が膨れ上がっていくのだ。
どんなところまで話が膨れ上がっていくか、それは本書を見てのお楽しみだが、たぶん、王さまや大統領になっても実行不可能な条件であることは確かだ。
そんな交換条件がどんどん膨らんでいくのに対して、少女の言葉はひとつ。
「おまめ、だいきらい」
……そんなにお豆がきらいなのか。
おいしいけどなあ、お豆。
そして最後のオチが面白い。
先ほどとは打って変わって、少女のほうが交換条件を出すのだ。
「だったら、ママが メキャベツを ちゃんと たべたら、
わたし、おまめを たべてあげる」
そう、ママはメキャベツが嫌いで、メキャベツを残していたのだ。
そりゃあ、娘も言うことを聞かないはずだ。
自分ができていなことをやらせようとしたって……ねえ?
最後に仲良く、アイスクリームを食べている図があるのだけど、二人はそれぞれ、苦手なものを食べたのだろうか?
それとも……?
親子の掛け合いが面白い一冊
親子の掛け合いが面白い一冊である。
幼児、低学年向け。
おとなにも実は苦手なものがあるんだよ、というそんな話だ。