あらすじ
クモは、すみついている家の一家のペットになりたいと思っていた。
そのために、彼女(クモは女の子)は、精一杯アピールするのだが、彼女が姿を見せると一家は大騒ぎして、彼女を家の外へ追い出してしまう。
ついに諦めた彼女は、庭で暮らすことにしたが……。
クモが現れた!
関係ないが、私もクモが苦手である。
近所ででっかい女郎蜘蛛が巣を作っていたときは、思わず足が凍りついたほどである。
本書は、そんな嫌われがちのクモが主人公のお話。
彼女は、すみついている家の一家にペットとして飼われたがっていた。何故なのかは不明だが、とにかく彼女は人間のペットになりたかった。しかし、クモをペットとして飼うのは一部の方々を除いて、非常に難しい。
クモは、自分がいかにペットとして有能か、一家に示そうとアピールを始める。
それはもう、涙ぐましい努力と積極性と根性なのだが、あいにく一家はクモがあまりお好きではないようで、彼女が現れるたび、大騒ぎする。そして、そのたびに家から追い出されるのである。
殺されないだけよかったね、としか……。
しかしやがて彼女の根性は尽き果て、彼女は一家の住む家の庭で暮らすことに決める。
これが後に、素敵なプレゼントとなり、彼女の夢が叶うのである……!
この素敵なプレゼントは、実際に本で見て欲しい。
本当に美しい。
そうして、めでたく、ペットとなったクモだけど……
うーんやっぱり、彼女、ペットには向いてないのかな……。
文章量は少なめ
文章量は少なめで、低学年なら一人でも読める。
リアルな絵柄ではないので、クモ嫌いな子でも普通に楽しんで読めるだろう。
逆に、クモが好きな子には、何故こんなに嫌がられるのか、理解できないかも。
幼児、低学年向け。