絵本の森

『ばあちゃんのえんがわ』──暖かい縁側に集まるのは

あらすじ

ばあちゃんの縁側に自然と集まってくる人々。
何かが起きるわけでもないし、深刻な状態になるわけでもない。
ただぽかぽかの縁側にみんなが集まってくる。

ゆっくり、ゆったり、気持ち安らぐ絵本。

 

ぽかぽかあたたか、ばあちゃんの縁側

読むと、心がふわっと温かくなる絵本。
版画の温かみが最大限に生かされている。

ばあちゃんの縁側を中心に、いろんな人物(ネコも)が登場する。

まずはお隣のネコのドラドラがやってきて、ばあちゃんの縁側でぬくぬくと温まっていると、ようやくおばあちゃんが出てきて、縁側に座る。
ばあちゃんが座ると、いろんな人が集まってくる。
何かが大変なことが起きるわけでもない、何か深刻な状況になるわけでもない、ばあちゃんの縁側という、温かな場所。
ほんわかとした空気を共有していくように読み進めていく。

ゆっくりゆっくり、時間が流れていくようだ。
文章の文字も朴訥で温かみがあり、ほっと一息つける。
ばあちゃんの縁側はぽかぽか。
読み手の自分もそこにいるかのようだ。

ご近所の話をして、お茶を飲み、そして茶菓子は……

「たくあん ぽりぽり
おやこうこう」
「なっぱ はらっぱ
はらへったづけの
なっぱのつけもの」

言葉遊びの気配もある、テンポのいい文章。
音読すると楽しそうだ。

ばあちゃんの縁側に集まった人々(ネコも)も去っていくと、ばあちゃんはこっくりこっくりと居眠りを始める。

なんとも、ゆったりとした暖かな日だ。
日差しの中の縁側が、頭の中に思い浮かぶ。

こんなふうに、あたたかな日をゆったりとすごしたい。
せかせかするのはちょっと休んで。

 

ばあちゃんの縁側を中心に

ばあちゃんの縁側を中心に、いろんな人が出入りしていくという話。
物語性はあまりなく、ゆったりゆったりと時間が過ぎ去っていくような、暖かい雰囲気がある。
雰囲気を味わう絵本。

幼児、低学年向け。