概要
魔女の生態を詳しくまとめた図鑑。
その暮らしぶりや、食べているもの、ファッションや住んでいる場所など、魔女に関することを余すところなく詳細に、分かりやすくまとめている。
見て楽しい、実践して楽しい(?)魔女必携の知識の本。
完璧魔女解説図鑑
これぞ魔女になるための必読本!
魔女になるためのヒントや、魔女になるための準備など、魔女に関して詳しい解説がなされている楽しい図鑑。
普通の人間なら眉を火冷めるようなものでも、魔女にとっては素敵なものに。
読んで実践すれば、魔女になれること請け合い。
魔女は、普通の人間とは違って、独特の感性を持っている。
たとえば、家具だって、新品ピカピカのものは好まない。だから、オシャレにするため、一手間加える。
わざわざ蝶番を破壊したり、キクイムシにたからせたり、鍋のこげ跡をつけたり、腐った花で香り付けしたり……
普通の人が嫌がるようなものが素敵ですばらしいのだ。
魔女は、料理もする。
材料は、はえの死骸やミミズ、埃やカビ、足のつめ……なのだが、本書は見習い魔女や普通の人間のために代用品をあげてくれている。
ミミズの代わりにスパゲティ、埃やカビの代わりにおろししょうが、足の爪の代わりに刻みアーモンドなどなど……。
本書は、魔女たちの秘伝のレシピも公開してくれている。ほこり入りビスケット、骨型クッキー、そこなし沼タルトなど。本当に材料と分量、作り方が書かれているため、実際に作ることが出来る。
ハロウィンのお菓子にもってこいの、不気味でユニークなものばかりである。
魔女は、庭でハーブや薬草を育てる。
庭の手入れの仕方や理想的な庭の作り方など、詳しく説明してくれる。
率先して、毒キノコや毒草を育てるのは魔女ならではといったところか。
コケを生やすためにミルクを塗っておくとか、到底実践したくないが、これぞ魔女の知恵。
魔女の苦手な花は、普通の人間からすれば好まれる花ばかりだ。いい匂いのする花や、きれいな色の花などである。
魔女に花をプレゼントするときは、よく考えて花束を作らなければならないようだ。
そのほか、魔女ファッション、魔女のおまじない、魔女なら知っておかなければならない常識など、さまざまな項目がおさめられている。まさに魔女必携の本である。
魔女は自由に気ままに、楽しく生きているようである。ついでにたくましくも生きている。
意地悪そうで生き生きとした魔女たちが、あなたを魔女道の入り口に導いてくれるだろう。魔女を目指していなくても、魔女のことを知るのも楽しいものである。彼女達は、普通の人間と一風違った世界で生きている。
ナンセンスのユーモアや、あべこべの面白さを込めに込めた、不気味で楽しいこの一冊。
魔女になりたいかたはひとつ読んでみてはいかが。
魔女解説本
魔女のことをあらゆる角度から解説し、まとめた本。
絵も豊富で、見ていて飽きない構成となっている。本当に魔女を目指したくなってくる人も……いるかもしれない。
ただ、図鑑なので、物語性はまったくない。読み聞かせには不向きだろう。一人読み用の本である。
中学年からが対象。おとなが読んでも楽しめる。