あらすじ
機嫌よく歩いていたおトイレさん。
すると、何匹かの動物たちが入れかわり現れて、うんこをしていきます。
そして、おトイレさんは、和式便器くんとおまるちゃんと会ってお茶をするのですが、だんだん、おトイレさんの体調が悪くなっていき……。
トイレが詰まった……
ひげの生えた、ジェントルマンなおトイレさんが主人公の絵本。
このおトイレさんが、動物達のうんこを引き受けてしまったせいか、病気になってしまう(詰まってしまう)。
作中には、おトイレさんのほかに、和式便器さんとおまるちゃんが登場するが、あまり話には絡んでこない。
三人でお茶をしている世間話で、どうも調子が悪いと話すおトイレさん。
「いろんな うんちを ながしましてね。
それから からだが おもいのです」
「つまり、あなたは ふんづまり」
「ええ、ええ。もう としですかねえ…」
何だか妙に生々しい会話である。
「ふんづまり」という言葉、子どもが理解できるのだろうか……。
本書には、トイレや排泄にかかわる言葉のだじゃれなどがちりばめられていて、うんこやおしっこが大好きな年齢層は大喜びしそうである。
そうして、一晩明けたらば、おトイレさんが病気になってしまっていたのであった(詰まってしまっていた)。
そこで現れたのが、「すっぽんせんせい」。
あのトイレが詰まったときにつかうアレである。
かくして、すっぽん先生は、おトイレさんのつまりを治すために奮闘する。
そして、おトイレさんは元気になったのであった!
「つまりが とれて
すっキリン!
おトイレしたい こ
よっトイレ!」すっかり いつもの
おトイレさんです。
いつものおトイレさん、こんなオヤジギャグなおトイレだったのか……。
自分で「もう年だ」と言っているので、相応なのかもしれないが……。
分かりやすい話の展開
分かりやすい話の展開、トイレやうんこやおしっこなどの総出演で、低年齢層にはウケそうである。
結構ストレートすぎるので、対象は幼児だろう。
読み聞かせは盛り上がりそうだが、「すっぽん」といわれて、分かる子はいるのだろうか……?