絵本の森

『いもほりバス』──さあ行こう、喋るバスに乗って

あらすじ

喋るバスに乗ったネズミたち。
バスは、ネズミたちを意味畑に連れて行ってくれる。

さあ、芋ほりの開始です。

ねずみたちは一生懸命芋を掘り出しますが、小さい芋ばかりでがっかりしています。

すると、大きな葉が見つかり、これは大きな芋が出てくるかもしれないと掘り始めるのでしたが……。

 

おっきなおっきなお芋を収穫!?

しゃべるバスに乗って、出かけたさきは芋畑。
ここでは芋ほりができるのである。
乗っていたネズミたちは、大喜びで、芋ほりをはじめる。

 

芋ほり、確かに面白い収穫である。
寝水戸を掘ったら、芋が出てくる。単純なことだが、面白い。
数えるほどしか芋ほりをしたことはないが、芋ほりは子ども達にとっては一大イベントだろう。
学校や、保育園、幼稚園などでも、芋を植えて、芋ほりを体験させる行事もあるぐらいである。
自然とこのように触れ合うのもいいものだ。

 

さて、本書のネズミたち、芋を掘るがなかなか大きな芋が出てこない。
そこで見つけた、大きな芋の葉っぱ。この葉っぱの下には、さぞかし大きな芋がなっているに違いない……!

早速掘り始めるのだが、芋が大きくてなかなか掘り出せない。
そこで活躍するのが喋るバス君だ。

バス君、なぜか、自分のお尻をつんつんとしてくれと言い出す。
ネズミたちは言われたとおりにつんつんすると……

「あはいひうふえへおほほほー! くすぐったーい!」

笑うだけなんかーい!

……とツッコミを入れる前になんと!
次のページでは、バスの鼻がギューンと伸びてドリルになっている!

喋るバスすげー!!!!

 

そうして、でっかーいでっかーい芋は、無事に掘り出されたのだったが……
引っ張り出した芋が飛んでって、火山の中にスポン!

なんと、焼き芋になって飛び出してきた!

でっかーい焼き芋ゲットだぜ!

 

……そんな、勢いとノリの、芋ほり話であった。

 

話のテンポがよく、シンプルに分かりやすい

幼児向けの絵本。
動きと発想もダイナミックで、面白い。子どもたちにウケそうだ。
芋ほりの季節に読み聞かせするといいだろう。