あらすじ
ゆうちゃんのところに、小包が届きました。
親戚のおじさんからです。
中は、変わった顔したカバのぬいぐるみでした。
お父さんは、このぬいぐるみに、「ほげちゃん」と名前をつけました。
その日から、「ほげちゃん」はゆうちゃんのお気に入りのぬいぐるみになりました。
ゆうちゃん一家の一員になったほげちゃん。
大切に大切に扱われているのかと思いきや、実際のところはそうでもなく──
ぬいぐるみのストレスが爆発する、面白おかしい絵本です。
日ごろのストレスを発散するぬいぐるみ!
ある日、ゆうちゃんの家に、おじさんからプレゼントが届く。
箱から出てきたのは、変な顔したカバのぬいぐるみ……
このカバのぬいぐるみ、お父さんに「ほげちゃん」と名付けられ、ゆうちゃんのお気に入りに。
まず言いたいんだけど、
お父さん、「ほげちゃん」ってネーミングセンスすごいな!?
一体どういういきさつと理由で「ほげちゃん」になったの!?
ゆうちゃんのお気に入りになったほげちゃん。
しかし、就学前のゆうちゃんのお気に入りのぬいぐるみとくれば……
だっこ、手を繋ぐ、一緒に本読みする、電車ごっこ、お散歩……それから……
味見!!!
ですよね。
しますよね。味見。すると思ってた。
そんなこんなでゆうちゃん一家に慣れ親しんだほげちゃんは、かなり親しい扱いを受けるように。
ねこのクッションになったり、お父さんのおならを直撃で食らったり、ドアに挟まれるわ、ケチャップつけられるわ……
うん……かなり……親しく……
親しく扱われているというか……気安く扱われているというか……
あの、なんて言葉を選べばいいのか分からないけど、大切な家族として認められているっていうか……ね?
うん。よ、よかったね、ほげちゃん……
……という、わけがなく。
ゆうちゃん一家がお出かけしたそのとき、汚いからという理由で留守番になったほげちゃんはついにブチギレたのであった。
「きたないだって?
いったいぜんたい だれのせい?
だいたい ぼくは
カバじゃなくて クマなのに!
へんな かおって いわれてさ、
へんな なまえつけられて、
ドアに はさまれたり、のられたり、
くっさい おなら かけられたり!
このケチャップの シミだって
ずーっと がまん してたんだ!」
初めて明かされる、衝撃の事実!
ほげちゃんはカバじゃなくて、クマのぬいぐるみだった!!
しかも、「ほげちゃん」という名前に納得してないばかりか、変な名前だと思っていた!!
うん、変だよね、「ほげちゃん」。
ずっと変だと思ってた。
報復すべく、行動を起こす、ほげちゃん。
「もう~~こんな いえ、めっちゃくちゃの
ぎったぎたの ばっこばこに してやる!」
暴れまくるほげちゃん!
日ごろの鬱憤を晴らすほげちゃん!
かわいらしいぬいぐるみの面影はどこにもないぞほげちゃん!
しかし、そんなほげちゃんの報復も……アクシデントによって、はかなくついえてしまったのでありました……。
ああ切ない。
でも、そのおかげで、お風呂にいれてもらえたほげちゃんの、至福の表情!
すっごく気持ち良さそうで、嬉しそう。
…………
…………
……でも、ごめん、クマのぬいぐるみにはどうしても見えない。
生き生きしたぬいぐるみ、ほげちゃんのキレっぷりが面白い
大切にしているぬいぐるみ、こんなストレス抱えているのかなあ、などと思ってしまうこと請け合いなこの一冊。
でも最後に綺麗に洗われて干されているほげちゃんの後ろ姿、さっぱりしていて、根に持っていることはなさそう。
すがすがしい気分になれるから不思議だ。
きっと、ゆうちゃんの家に来ることになって、よかったと本心では思っていることだろう。
幼児向け。
読み聞かせも映えるだろう。
本には「ほげちゃん」の型紙がついていて、実際に「ほげちゃん」を手作りすることもできる。
裁縫に覚えがあるかたは、作って見ると癒されるかも。