あらすじ
忍者かげまる、囚われた姫を助け出す任務を負う。
数々の忍術を扱えるかげまる。
しかし、彼はドジだった……!
繰り出す忍術はことごとく彼のドジでうまくいかない。
果たして、彼は、無事、囚われた姫を救い出すことが出来るのだろうか……!
忍者が主人公の、お笑い絵本。
ドジな忍者が繰り広げる、忍術の数々
忍者かげまる!
さまざまな忍術が使える、すごい忍者である!
物語は、かげまるが姫を助けに行く任務を負ったところから始まる。
任務に関しての事情や、理由なぞ必要ないのである。
忍者とは、ただ任務を遂行するのみ。他の情報など不必要! これは潔い。
忍者かげまる!
さまざまな忍術が使える、すごい忍者である!
ただし!
彼はドジなのであった……!
サメのいる池ですいとんの術を使い食べられそうになるかげまる!
この方法はいけないと、次にとった手段はみずぐもの術!
これで水面をスタタタと歩……
え? あれ?
池の中にサメがおるのに水面歩いても意味なくね!?
この じゅつでも さめは だめじゃった!
ちょっとかんがえりゃ分かることですやん!!!???
一切しゃべらないかげまるは、クールでかっこいい忍者のように見えるのに、やることなすことドジばかり。
このかげまる、ドジっていうか……
ドジっていうか、あんまり物を考えてないんじゃないかなー……。
忍者かげまるの何も考えてなさっぷりが楽しいこの一冊。
完全にお笑い系絵本なんだけど、登場する忍術の数が豊富。忍者好きな子も楽しんで読めそう。
最後の最後に使った忍術は、いかにもお笑い系子ども向けのおならネタ。
子どもは大盛り上がりで喜びそうである。
姫がどうして囚われているのか、かげまるに任務を申し付けたのは誰か、などといった細かいことは一切抜きにした潔いお笑い系絵本。
笑って読み終える種類の本だろう。
お笑い系忍者絵本
物語らしい物語はあまりなく、かげまるのドジっぷりを楽しむ絵本。
笑って読み終えられる絵本である。
幼児、低学年向け。
読み聞かせは盛り上がりそうである。
ただし、本当にお笑いに特化した絵本なので、物語の深みや、メッセージ性を求める場合は適していない。