あらすじ
ふぐ星人が、宇宙船プクプク号に乗って、地球遠足に来ました。
到着した先で、出会った、人間の男の子。
彼は、黄金に光るカブトムシを探している途中だといいます。
遠足がてら、そのカブトムシを一緒に探すことになりました。
ふぐ星人とともに巡る、地球のいろんなところ。
男の子は、無事に、カブトムシを見つけることができるのでしょうか……?
ふぐ星人がかわいい
ふぐ星人なる異星人が、地球に遠足に来るというタイトルそのままのお話である。
当然だが、ふぐ星人は、ふぐ星に住んでいる。
ふぐにそっくりな宇宙船の名前は、ブクブク号。かわいらしい名前である。
そしてなぜか、ふぐ星人の言葉は関西弁である。女性教師のふぐ星人だけが関西弁ではない。
何故だ。
ふぐ星人は、女性教師一人と10人の子ども達で地球に遠足にきた。
ブクブク号の中には、プク号という小型艇が格納されており、子ども達が一人一人乗るようにできているらしい。
地球についたふぐ星人たちは、早速、プク号で歌を歌いながら地球散策……
そこで偶然、黄金に光るカブトムシを探している男の子と出会う。
男の子の最初の反応が以下である。
「ふぐが そらを とぶ?
しゃべるし、うたも うたいよるし、
けったいやなあ」
なぜか男の子の関西弁である。
しかも反応が薄い。異星人がよくやってくるという設定なのだろうか……。
おかげで、ふぐ星人子ども達10人プラス男の子で、関西弁だらけで誰がどれを喋っているのか、流し読みしているとさっぱりわからなくなってしまうという現象が起きる。
ふぐ星人というからには、何となく、フグサイズを想定していたのだが、男の子の登場によって、男の子と背丈が大して変わらないという事実が判明する。ということはつまり、プクプク号は結構デカイということである。盲点だった。
女性ふぐ星人教師は、前に地球に来たときは「恐竜がいた」というので、ふぐ星人はとんでもなく長命ということになる。
そんなこんなで、ふぐ星人は地球遠足を楽しみながら、男の子のカブトムシ探しを手伝ってあげることになる。
世界各国を巡って、カブトムシ探しに。
そこで出会う動物たちはなぜかみんな関西弁である。流し読みをしていると、誰が何を喋っているのか以下略
ふぐ星人たちと、いろんな国を巡り、はたまた水の中までもぐり、と楽しい展開が続く。
プクプク号もプク号も虹色の塗装がされているので、目に鮮やかで美しい。
ふぐ星人たちとお弁当も食べ、いろんな話をし……という感じで話が進むのだが、紙面はとてもにぎやかなのにも関わらず、どことなくさらさらと進む。各地の観光スポットで割けるページが限られていたからかもしれないが、文章が駆け足の印象を受ける。
最後に、黄金のカブトムシを見つけるのだが……
虫のふるさとは、環境汚染された地だった。
汚れた空気を綺麗にするプクプク号。そんな機能まで搭載しているのか。すごい。
最後に環境問題に触れるのかなと思いきや、そんなことはなく、空気を綺麗にしたプクプク号が停まっているのを見たおまわりさんは、
「だれや、こんなとこに ふぐちょうちん おいたのは」
……と怒ったのであった。
異星人がよくやってくるという設定なのか……。
男の子も特に汚れた空気について発言することはなく、なぜか家に戻って自転車を乗ってくる。異文化交流なのか。
ふぐ星人、プクプク号、地球遠足と面白い要素が揃っているのだが、ページごとに話が途切れているような印象を受ける。前述したが、ほぼみんなが関西弁で喋る上に、会話文が多いので、誰が何を喋っているのか分からなくて混乱する箇所が見受けられる。
全体的に、詰め込んだ感じがする絵本である。
楽しい遠足を追体験するような
地球遠足を追体験するような絵本である。
会話文が多め。地の文は少なめで、会話文から状況を察する力が求められる。
内容は、低学年向けだろう。